SONY a7S3用に初めてEマウント ズームレンズ探しの旅をしている話

2020年12月17日

今回はゴールの見えないすごくダラダラした話です。

初めてフルサイズのミラーレス一眼(Sony a7s3)を発売と同時に購入してから、とりあえずは単焦点レンズ(SEL20F18G)で凌いできたワケですが、やっぱりズームレンズも欲しい!と思って探してもなかなか欲しいものが決まらないまま右往左往しています。沼に嵌まらないよう慎重に選びたい。(フラグ)

現時点での結論

現時点ではこういう状態です。

  • 24~300mmの範囲で標準ズームレンズから高倍率ズームレンズを探した

  • でも、それぞれの欠点ばかりが気になって買えない

  • それを何周も繰り返して、結局どれも買えずにいる

  • Sony純正の20-200mmとか30-300mmくらいのGレンズが新しく出るまで様子見するかなー

ちなみに、ここでは多くの不満点や要望を述べていますが私はカメラの技術者ではないので、光学的・物理的・技術的におかしな話をしている場合もあるかもしれません。私の望むような都合の良いレンズがあれば皆殺到してるだろうし、なかなか存在しないということは技術的に難しいということなんでしょうね。
それと、話が重複したり行ったり来たりするかもしれませんが、それはきっと悩みの表れなのでご容赦ください。

こちらの記事も併せて読んで頂けたら幸いです。

SONY純正FEレンズの年間発売本数

SONY純正FEレンズは2013年10月から2020年10月までの7年間で33本が発売されていて、年平均では4.71本のペースです。そのうちズームレンズが16本(年平均2.28本)、単焦点レンズが17本(年平均2.43本)。

2013年10月以降のSONY純正フルサイズ用Eマウントレンズの発売本数
西暦 発売本数
2013年 5本
2014年 2本
2015年 4本
2016年 7本
2017年 6本
2018年 2本
2019年 4本
2020年 3本

なので半年や1年様子見をするのは割と現実的ではないかと思っているんです。ただし、ここ3年は年平均3本で少しペースが落ちているのは気になる点です。ラインナップも増えてきたのでペースを落としているのかもしれませんね。GMレンズ、Gレンズ、無印が各1本ずつくらい出るペースだとすると、Gレンズを買おうと思っている私にとっては次回作を待つという選択に少しは不安もあります。
でもね、割と楽観視しているんです。その理由を列挙します。

  • 新モデルに加え、現行モデルをリニューアルする可能性だってある。

  • その場合、ゼロから開発・販売していくよりもある程度は簡単なはず。

  • 最近流行りのYoutuber向けに、動画撮影に配慮したリニューアルというのは販売戦略として十分ありうる。(AFの高速化やフォーカスの静音化など)

  • 実際、レンズ開発後の数年で技術進歩もあるだろうし、それを反映させた製品を新しく出すのはごく自然ではありませんか?(というか私の願望)

  • これを書いた後から知ったけど、海外でも「2021年にモデルチェンジにあるらしい」との噂は立ってる。

私が1本目のズームレンズに求めている事

私みたいなライトユーザーは単焦点レンズとズームレンズそれぞれ1本持っておけば十分かなーと思っていて、お出かけ時にはレンズ交換無しにズームレンズ1本で全てを済ませたい。例えば旅行、乗馬、食事、ポートレート。さすがに釣りには持っていけそうにないけども。(カヤックフィッシングやボートフィッシングは特にそう。バッシングとかエリアならラクだけどもう卒業しちゃったし・・・)

具体的には、次のようなスペックです。(だいぶ欲張りであることは理解しています。)

どうしても必要な性能

とにかくオールインワン

大抵のモノが撮れる焦点距離20mm~200mmか300mmをカバーできる高倍率ズームレンズ。最低でも焦点距離28-100mmをカバーする画角。広角側は20mmあれば尚良い。望遠側が70mmや100mmでは満足できなさそう。しかもこれは最低限の話。24-70mm、70-200mm、70-300mmではちょっと足りない気がします。特に広角側はどうしても必要で、望遠側はオマケ程度。

F値通し

これは優先度が高い項目。
F4通しでも良い。F2.8通しなら尚良い。2.8-5.6みたいに変動するくらいならF4通しのほうがまだ良い。これは動画撮影することが前提で、撮影中のズームでF値がコロコロと変わるのは使い勝手が悪いんじゃないかと思っているからです。というのも、ボケ具合が変わるのが困るというのもありますけど、動画の場合はそれと連動してシャッタースピードやISO感度が変わることのほうが困るんです。
スチル(静止画)ならまだ影響は小さいかもしれませんけどね。

最短撮影距離が30cmくらい(長くても40cm~50cm以内)

座ったままでもテーブルのモノが撮れる最短撮影距離じゃないと意味がない。

AFが高速で静かで精確

これはソニーカメラを買った大きな理由の1つなので、レンズのAFスピードは大事です。動画での使用が前提なので静かさも必要です。そうなると必然的に候補としてはソニー純正レンズに絞られやすい。それもなるべく最新の機種。

有ると助かる性能

出来れば高倍率ズーム

理想は20-300mm。恐らく高倍率ズームだと、70-200mmのような望遠ズームレンズに比べて高画質が得られないんじゃないかとは思っていますが、そこがジレンマというかループ地獄になる要因にもなっています。でも高倍率でキレのある画質が欲しい!

出来ればテレ側で伸びないレンズ

これは厳しい条件かも。
ズーム時に伸びるレンズはホコリが入りやすいので、長く大切に使うにはちょっと気を使います。そんなに埃っぽいところで使う予定も無いし、手入れは欠かさないタイプの人間なのですが、だからこそ、内部に入ったホコリが気になって仕方なくなってしまうタイプの人間でもあって、ホコリが入りやすいと分かっているレンズをあえて買いたいとは思わないんですよね。でもそうなるとかなり限られてきてしまうので、絶対的な条件ではありません。

自重は400g台が理想

でも多くのレンズは600g前後なのでそうなるかも。どんなに重くても800gくらいまで。疲労・手ブレ軽減の観点からも、軽さは正義。

本当に300mmで撮る機会ってそんなにある?

これのせいで悩みが増えてる気がします。確かにプロのカメラマンですら100mm以上を持っていない人もいますし、私みたいな素人ほど大きな焦点距離で遠くから狙い撃ちしたがる傾向がある気がしないでもない(笑)

If your pictures are not good enough, you are not close enough. Robert Capa

もし上手く写真を撮れないのだとしたら、それは距離が遠いんだ

ロバート・キャパ

これは著名なハンガリーの写真家 ロバート・キャパの言葉だそうです。
魚釣りでいうところの「下手な人ほど太い糸を使いたがる」のに似ているかもしれません。勿論、鳥を撮る・川の向こう岸を撮るみたいに物理的な制約がある場合には必要でしょうけど、それはあくまでも消去法で残った手段に過ぎないんですよね。

でも私が高倍率にこだわる理由だってそれなりにはあります。

Sony a7S3で高倍率にこだわる理由

理由1: 有効画素数が少ないから

Sony a7s3と対をなすa7R4のカメラ有効画素数は約6100万画素もあります。スチルなら8K画質(7680×4320、約3318万画素)の約2倍近い画素数があるので、遠くにある被写体を広角レンズで撮影後にクロップ・拡大しても十分に使えます。(a7R4でも、動画はあくまでも4Kまでしか撮れない)

一方、a7s3のカメラ有効画素数は約1210万画素です。a7R4の1/5しか無く、APS-Cモードで撮れば2768 x 1848(5.1M=約510万画素)になりますから、4K(3840×2160、約830万画素)としては拡大に耐えられません。(a7S3の場合、画素数の関係でAPS-Cモードにすると4K撮影が使えない状態になる)
これをカバーするにはフルサイズでの長い焦点距離が必要になります。100mmとか200mmとか。

ただし、a6300用としてAPS-Cのズームレンズは既に2本(SELP1650、SEL55210)持っていて使用感も得ているのですが、1本で全てをカバーしようと思うとSEL55210の画角(35mm換算:315mm)でも望遠がギリギリだと感じているので、100mmや200mmではなく、出来れば300mmが欲しくなります。
また、広角側の画角(35mm換算:82.5mm)は全然足りない。やっぱり24mm辺りは欲しい。

メモ:全画素超解像ズームで逃げることも可能だけど・・・

全画素超解像ズームを使えば画質を綺麗に維持したままでのクロップも可能ですが、ズームレンズのカバーエリアには遠く及ばない。

理由2: 野鳥を撮るつもりはないけど、いざという時は撮りたい

鳥を撮るなら焦点距離はどんなに最低でも300mmは必要です。野鳥撮影では300mmですら広角気味なので、出来れば600mmは欲しくなります。でもフルサイズで24-600mmは難しい。

フルサイズでも50-500mm(SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG HSM)という特異なレンズも存在はしますけど、デメリットが多い・・・。

  • 大きい
  • 重い
  • 高価
  • 広角側が足りない
  • 結局600mmには届かない

やたらデメリットが目立つ。

かと言って200mmでは、いざ出先で偶然撮りたくなってもちょっと物足りないと思うんです。別に鳥じゃなくても、いざ遠くのものを撮りたい時に200mmでは心許ない。
実体としては200mmと300mmではそこまで画角に大きな差があるいえないものの、上でも言いましたが、a7S3は画素数が少ないのでスチルでクロップしにくいんです。

a7S3の使用感メモ

a6300とa7S3をそれぞれISO感度 100でスチル撮影した場合、a6300のほうがテクスチャーの質感が伝わってくる絵になります。立体感・奥行き感・雰囲気のある絵が撮りやすい。これは単純に画素数の差だと思います。スチルで1210万画素は厳しいんだなーと実感しました。1600万画素あったらまた印象は違ったかも。
クロップしにくい、だからレンズ側のズーム機能でカバーしたいという思いが24M画素以上あるカメラよりも強くなりやすい。
a7S3はスチルを拡大して「画質ぅー!解像感うひょー!」という感じで楽しめない。動画の暗所性能では「うひゃああ」ってテンション上がるんですけどね。使用頻度が動画9:写真1、或いはせいぜい7:3くらいの人向けという印象。もちろん動体や暗所での写真撮影で感度を求めているというなら話は変わってきますが、もし通常の環境(特に日中屋外)で静止物の写真の頻度が高いならa7S3よりも、a7Ⅲ(2420万画素)やa7R4(6100万画素)のほうがよっぽど楽しめると思いました。(使ったことないけど)

「そんなに望遠したいならMFT(マイクロフォーサーズ)で撮ればいいのでは?」という考えもよぎるのですが、それでわざわざカメラを2台体勢にするのもダルい。

以前書いた「私の思い描く広角レンズの未来」のことを考えると、画素密度を据え置くことを前提にした場合、画素数が4倍になれば焦点距離を2倍稼げるのと同じワケですから、無理して300mmを目指す必要もないのかもしれませんが、現状では望遠性能があるに越したことがないのも事実。なので未だに200mmか300mmか決められずにいるのですが、300mmあれば大体のことをカバーできることを考えれば200mmでも良い気がしてくる・・・ああ悩ましい。
詳細は下記リンクにて。

浮かんでくる候補のレンズ

こういったことを踏まえた上で、出てきた候補を欲しい順でいくつか紹介します。ただ最初の結論でも述べたように、どれを買うにも至らなかったので、不満点を軸に話します。

主要なスペック一覧
メーカー 型番 焦点距離 開放F値 最短撮影距離 最大撮影倍率 自重 発売日
SONY SEL24105G 24-105mm 4 0.38m 0.31 663 g 2017年11月25日
TAMRON A071 28-200mm 2.8-5.6 0.19m-0.8m 0.32 575 g 2020年6月25日
SONY SEL24240 24-240mm 3.5-6.3 0.5m-0.8m 0.27 780 g 2015年3月13日

SONY SEL24105G FE 24-105mm F4 G OSS

主要なスペック一覧
メーカー 型番 焦点距離 開放F値 最短撮影距離 最大撮影倍率 自重 発売日
SONY SEL24105G 24-105mm 4 0.38m 0.31 663 g 2017年11月25日

良い点

  • F4通し

  • 最短撮影距離が0.38mなのでSONY SEL24240(0.5m-0.8m)よりも近寄れるし、最大撮影倍率も高くて寄れる

  • AF性能も十分(これには賛否両論あるようですが)

  • 画質にキレがある

AFは単純にレンズ側だけじゃなくて、カメラ本体の性能にも依存しているはずです。実際、私のSEL55210はa6300に着けるとピントが飛んでしまうことがよくあるんですが、a7S3に着けたら爆速でフォーカスします。

Youtubeで見られる多くのレビュー動画ではAFに問題はなく、愚痴っている人の使用カメラは不明なことが多いので、もしかしたらカメラ側に問題があるのではないかと考えています。

不満点

  • 望遠105mmは物足りない

  • ズームでレンズが伸びる

F4通しやAF性能などのトータルではSONY SEL24240よりも良い印象はかなり強いので、なんだかんだこれが無難な選択肢な気もしますが、望遠105mmでどうしても足踏みしてしまう。せめてF2.8通し、或いは望遠200mmあったらこれに即決してたかもしれません。a7S3は暗所性能が強いのでF4でもそこまで問題はないのですが、室内での低いISO感度の維持を考えるとやっぱりF2.8のGMなんかは魅力的に感じるので。

いっそZEISSの24-70mmはどうか(比較)

と思い始めた瞬間もあって、それで候補にあがったのはSEL2470Z(SONY Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS)。
画質はSEL24105Gのほうが上という印象は強いので、ズーム範囲の狭いツァイスを敢えて買おうとは思わない。ZEISSのメリットは軽さ・安さですが、画角と画質を捨ててまで選ぶところまでは至らない。下の動画で2つのレンズを比較していました。

タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)

主要なスペック一覧
メーカー 型番 焦点距離 開放F値 最短撮影距離 最大撮影倍率 自重 発売日
TAMRON A071 28-200mm 2.8-5.6 0.19m-0.8m 0.32 575 g 2020年6月25日
F値の変化
焦点距離 F値
28 mm F2.8
35 mm F3.2
50 mm F3.5
100 mm F4.5
150 mm F5.6

良い点

  • Gレンズに比べたら安い!

  • 高倍率ズーム。

  • かなり寄れる。

  • 開放F値2.8は明るくて良いな!

不満点

  • F値通しではない。

  • SEL24105Gに比べるとほんの少し画質にキレがない印象。でもほんの少し。同じタムロンでも、タム三元のTAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)のほうがキレがあると思う。

  • AF/MFの切り替えスイッチ、フォーカスロックなどのファンクションボタンがない。

SONY SEL24240 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS

主要なスペック一覧
メーカー 型番 焦点距離 開放F値 最短撮影距離 最大撮影倍率 自重 発売日
SONY SEL24240 24-240mm 3.5-6.3 0.5m-0.8m 0.27 780 g 2015年3月13日

真っ先に候補に上がったのは実はこれです。なにせ10倍ズームですから、望遠については240mmでも目を瞑れます。でも目につくメリットはたったこれだけ。

不満点

画質がイマイチ

どのレビュー動画を見てもぱっとしない印象。カメラ本体の性能や撮影者の技量にもよるので、それだけでレンズ性能を評価することは出来ませんが、Gの称号を与えるに至らなかった理由はここにあるのかもしれないなという感じはします。

でも下の動画は割と綺麗に撮れているシーンが多いと感じました。10倍ズームレンズでここまで撮れればむしろ十分なんでしょうか?ズームで遠くまで見えてる感じはすごく楽しそうなんですよね。

AFの効きが悪い印象

Youtubeで使用者のレビュー動画を見てみると、AFの移り方に迷いがあるし遅いのと、ブリージングが目立ちました。(Lens Breathing:フォーカス時に画角が変化する現象)

画角の変化量は小さいのでそこまで問題ではないのですが、AFが遅い上に暴れると、動画ではこれがすごく目立ちます。スチルならまだしも、動画用のa7S3ではちょっと使いにくい印象を受けました。

このレンズの発売日は2015年3月13日なのですが、Sonyのレンズは2017年以降、もっというと2019年以降のAFが素晴らしいと感じていて、それと比べるとどうしても見劣りします。ただし、この印象もYoutubeのレビュー動画を見ての感想であってかなり不正確。というのも、年代が新しいYoutube動画ほどカメラ本体の性能が向上していてフォーカスが速くなる場合もあるから。実際、2011年発売のSEL55210はa6300ではピントが暴れるし遅いのに、a7S3ではかなり正確で速いことを手持ちのカメラとレンズで実感しているからです。

重い

780 gはちょっとつらい気がします。

デメリットはちょいちょい目立つものの10倍ズームというのはやっぱり魅力的。あとは値段と相談ですよね。実勢価格は12万円ですが、これが10万円以下だったらかなり印象は違ったかなーと思います。

この他にも70-200mm、70-300mm等も検討してみましたけど、やっぱり広角側はもっと欲しい。っていうか上位候補であるSEL70200GやSEL70300Gの最短撮影距離は1m前後あるのでここでは一旦省略します。

こちらの記事も併せて読んで頂けたら幸いです。