SONY a7S3でXAVC S-I 4Kを選択した時に出るエラーの意味と回避方法

2020年10月5日

SONY a7s3でXAVC S-I 4Kを使うときに出る警告メッセージと内容とその回避方法について。このページで私が言いたいことはとにかくSDXC V90 256 GB以上のカードを買おうです。

要するにこれ↓

エラーメッセージの内容

Cannot record in this recording setting.
Either switch to a memory card higher than SDXC V90 or memory card higher than CFexpress VPG200, or change the file Format.
Slot1

この記録設定では記録できません。
SDXC V90より上位のメモリーカードまたはCFexpressVPG200以上のメモリーカードに切り替えるか、ファイル形式を変更してください。
スロット1

  • XAVC HS 4K (Long GOP: H.265)
  • XAVC S 4K (Long GOP: H.264)
  • XAVC S HD (Long GOP: H.264)
  • XAVC S-I 4K (ALL-Intra: H.264)
  • XAVC S-I HD

XAVC S-I 4Kはオールイントラなので編集時にエンコードの負荷が軽減されて編集動作が軽くなる(電気代も安くなる)のですが、このモードを使用するには次のどちらかの規格以上のメモリーカードを使う必要があります。

  • SDXC V90
  • CFexpress VPG200

このページではこの2つについて大きくわけて紹介します。

ちなみにドリキンさんも同じ症状に合っていました。

SDXC V90より上位のメモリーカード

SDXC以上として使用可能な規格

2種類あります。

  • SDXC
  • SDUC

SDUCでも稼働するはずですが、SDUCは2 TB以上の規格なので現実的にありえません。(市場で見たこともない)
また、パナソニックからrp-sducというのが出てますがこれは単なる名称であって、あくまでも規格はSDXCやSDHCです。

V90

V90は、連続書き込み速度の最低速度90 MB/sを保証する製品です。V90~V6まで有って、V90は現時点では最高クラスです。

結局、a7s3で4K120pを撮影するにはどうすればいい?

結局言いたいことはとにかくSDXC V90 256 GB以上のカードを買おうなのですが、もうちょっと詳しく説明します。

a7s3の場合、モードに各設定によって撮影可能なカードがV60、V90、CFexpress VPG200とコロコロと変わるので注意が必要です。ここではV60で撮れる条件については省略し、V90についてのみ紹介します。

SDXC V90で撮影できる撮影モード
  • XAVC S-I 4K 60p(ALL-Intra)
  • XAVC S 4K 120p
  • XAVC S HD 240p
SDXC V90で撮影できないモード(CFexpress VPG200なら撮れるモード)
  • XAVC S-I 4K 120p(ALL-Intra)
  • XAVC S-I HD 240p(ALL-Intra)
CFexpress VPG200

どのモードでも撮れる(XAVC S-I 4K120pXAVC S-I HD240pでも撮影可能。)

Sony a7S3で4K60pまでしか撮らないのであればCFexpress Aカードでなくとも、SDXCでも稼働しますからSDXC V90を買えばいいでしょう。何なら、別にALL-I(XAVC S-I 4K 120p)で撮らないのであればお手持ちのSDカードでも記録は可能なので、わざわざV90のSDカードに買い換える必要すらありません。従来のカードを使って別のモードで記録すればいいだけです。(一部ではV60で対応できるモードがあります)

ただしその場合は別の形でコストを払うことになります。

  • 4K120p、FHD240pでは一切撮れなくなる

  • PCでの動画編集時に負荷がかかる。

  • グラフィックボードも高スペックが要求される。

  • PC作業時の電気代も高くなる。

  • PCスペックが不足する場合は新しいプロジェクトの度に最適化メディアやプロキシ生成で時間を使う(待ち時間が発生する)。

  • 記録時にデータは圧縮されるので、動画の画質が低下する。

などなど。デメリットは多いので、とにかくSDXC V90 256 GB以上のカードを買おうとなります。

SDXC V90を使うメリット

  • 4K60pをXAVC S-I 4K (ALL-Intra: H.264)で録画できる。

  • XAVC S 4Kなら120p、XAVC S HDなら240pが録画できる。

  • 60pをALL-Iで撮ると、動きのある映像での描画が綺麗になる。

  • CF Express Type Aより圧倒的に安い。

詳細はこの動画の前半で述べられています。

現状ではSDXC V90がベスト(コスト面で)

a7S3の場合、All-I 4K60pで600 Mbps。1時間の録画で270 GBも使用します。(計算方法の詳細は下記リンクにて)

270 GBものデータをCFexpressカードで記録しようとするとかなりコストがかかりますから、あくまでも4K120p ALL-Intraを撮らないのであれば、V90のSDXCカードのほうがコスト面では優れています。カードリーダーを買い足す必要もありませんからね。
かと言ってV90のSDカードも高いですからちょっと躊躇しますよね・・・私的には、頭では分かっていても値段でちょっと抵抗がある(笑)

でも使いやすさとコストの両面から見てもV90のカードを買った方が圧倒的に得なんですよね。動画編集においてはPCのパーツを買い換えるくらいの効果があります。
ソニー製はこちら。(でもソニー製だと128 GBまでしかなかった)

買うなら256 GB以上を買うべき

V90のSDカード(64 GB)を実際に使ってみて思ったことは、とにかくSDXC V90 256 GB以上のカードを買おうということです。(何回目)
それはなぜか。

まず、Sony公式ページ(記録メディア設定:記録モード)にも紹介されていますが、現状の仕様ではクイック&スローだけを別のスロット(例えばスロット2)に記録することが不可能だからです。(できます:訂正を後述します)

例えば、256 GBのSDカード(V30)をスロット1に挿して通常の動画や静止画を記録して、クイック&スローだけをスロット2で32 GB(V90)に記録・保存するという振り分けが不可能だからです。(できます:訂正を後述します)
これをするには、撮影モードを切り替える度に記録カードを差し替えるか、記録スロットの設定を変更するしかありません。できなくはありませんが、すごく面倒ですし咄嗟に撮影できなくなります。また、microSDカードならアクションカムへの転用も可能です。なのでSDではなく、とにかく大容量のmicroSDを使うべきです。

その後の検証と訂正

スロット2にV90を挿した状態でスロット1でクイックスローを使用しようとすると、「V90とかに変えて!」という警告は出ます。私はこの警告が出た時点で上記のような条件だと思いこんでいたのですが、実際には警告を無視して録画を開始すると自動的にスロット2のV90側に記録されていました。お詫びして訂正します。

ただし、手持ちにV90のSDカードが無いのであれば、画質向上とPC負荷軽減を考えれば256 GB以上のV90を買ったほうが幸せになれると思います。
V90であれば別にソニー製のメモリーカードである必要はありません。私が調べたときはこちらが1番安かった。↓↓↓

安くで手に入る256 GB以上のmicroSDカード、SDカードについては別ページでまとめてみました。

CFexpress VPG200以上

VPGはVideo Performance Guarantee(動画品質保証)の略です。
a7S3において、CFexpress Type Aカードを使ってXAVC S-I 4Kのモードで記録する場合にはVPG200以上の必要があります。
VPGにはVPG200やVPG400があります。

  • VPG200(連続書き込み速度の最低速度200 MB/sを保証)
  • VPG400(連続書き込み速度の最低速度400 MB/sを保証)

VPG400は必要か?

VPG200が必要なのは確かですが、VPG400は必要なのか?

結論から言うと、少なくともa7S3に限った話であれば不要のようです。
Sony a7S3のALL-I 4K 120p(4:2:2 10bit、H.264、All-Intra、S&Q設定時)記録時のビットレートは約1200 Mbpsで、MB/s換算では162.5 MB/sになります。

つまり162.5 MB/s < VPG200なので、VPG200でも必要な速度を充分満たせているということになります。また、公式ページでもVPG400を必要とする話は見つけられませんでした。

ただまぁ、価格の話を抜きにすれば、より余裕や安定性を持たせたかったり将来の製品でも転用が利くようにVPG400を買うのも決して間違いではありません。(価格の話を抜きにすれば)

4K120pを撮りたいならCFexpressカードを買った方が得

XAVC S-I 4Kに限った話であればSDXC V90とCFexpressカードのどちらでも良いのですが、XAVC S-I記録でフレームレート120p以上の設定時はCFexpress Type Aメモリーカード(VPG200以上)が必要です。もし4K120p映像を撮りたいのであれば結局はCFexpress Type Aメモリーカードが必要になりますから、最初からCFx type Aを買っておいたほうが得です。価格は高いですが、買い直すよりはマシでしょう。ただ値段が値段ですからね・・・買うにしてもしばらく様子を見るのも良いかもしれませんね。

VPG200の製品はa7S3発売前の市場では見つかりませんでした。より高性能なVPG400はこちら。2020年10月9日発売。↓↓↓

4K120pのデータ量

上でも触れましたが、4K120p(4:2:2 10bit、H.264、All-Intra、S&Q設定時)ではビットレートが1200 Mbpsです。
1時間の撮影で約585 GB、1分でも約10 GBものデータ量になります。(やばい)
これを踏まえて容量を選択しましょう。

ちなみにカードリーダーはこちら。こちらも2020年10月9日発売。