私の自作PC構成 LGA2011-v0 x79チップセット編

2021年2月1日

このページでは、私が2013年に購入した初めての自作パソコンの構成をマザーボードを基軸にして紹介します。

なので、そのマザーボードに装着するパーツ、交換や買い足し分についてもここでまとめます。かなり古い型ですしほとんど自分用のメモみたいなものですが、同じ構成の人の参考になれば幸いです。

マザーボード: MSI X79A-GD45-Plus

これを選んだ理由は、メモリが8枚(最大128 GB)まで使える拡張性でした。でも実際に搭載したのは現時点でも40 GBまで。

当時、3万3000円くらいだった記憶。

グラフィックボード: NVIDIA GeForce GTX 660 Ti

当時は動画編集どころかゲームもそこまでやりこむつもりが無かったので無難なGTX 660 TiVRAM: 2 GB)を選択しました。

換装(2019年末): NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER

動画編集を始めてみると、4K30pどころかFHDでもGTX 660 TiVRAM: 2 GB)では全然足りないのだと痛感して、GeForce GTX 1660 SUPERVRAM: 6 GB)に乗り換えました。

この構成でDavinci Resolve Studioを使う上での使用感については別ページにまとめています。




CPU: Intel core i7-3820

2013年当初から2020年まではIntel core i7-3820(4C/8T)を使っていました。

後から高性能なCPUが出れば買い換えればいいからCore i7-3960Xなどの3900クラスの上位モデルは買う必要がないと考えて安いこれを選んだのですが、実際にはLGA2011-v0の時代はあっという間に過ぎ去りました。

core i7-3820は当時、確か2万6000円くらい。

Xeon E5-2697 v2への乗り換え

2020年になってからCPUXeon E5-2697 v2(12C/24T)に換装しました。理由は、Xeon E5-2697 v2の中古価格が大幅に下落したからです。
その理由はあくまでも噂ですが、2019年末に海外(特に中国)で大規模なサーバーの取り替えがあったとかなかったとかで中古品が大量に出回ったかららしい。(知らんけど)

この話の詳細は別ページにまとめているので、まだx79チップセットを使っていて換装を考えている人は参考にしてみてください。XeonのES品の話にも少し触れています。

2020年初頭、中古で2万5000円~6万円でした。発売当時で新品なら28万円くらい。

今でもLGA2011を使っていて最新のパソコンにまで新調する予定の無い人は絶対に換装を検討するべきです。
ただし、これはマザーボードのBIOSの相性にもよるので必ずしもLGA2011ならOKというワケではありませんが、私と同じマザーボードなら試す価値はあります。現に私は換装に成功しているので。
めっちゃ快適になりますよ。

M1チップのMacbook Pro(M1, 2020)と同等以上

CinebenchR23での個人的な確認では、Xeon E5-2697 v2の性能はMacbook Pro(M1, 2020)の105~110%程度のスコア値があります。どう感じるかは人それぞれ。

  • Macbook Proより上だと安心

  • ラップトップも遂にここまで来たのか

  • 今どきのラップトップと変わらないのか・・・

ですが、よほど重い作業でもしない限りは十分使える性能です。私はDavinci Resolve Studioで動画編集していて、重い処理とかするとギリギリだと感じることもありますが、通常負荷では十分使えています。

CPUクーラー: SCYTHE ASHURA(サイズ 阿修羅) SCASR-1000

これも長年使い続けて気に入っているパーツの1つ。
通常負荷なら、動作しているか分からないくらい無音に近い静音性があります。特にグラフィックボードのファンを止めて動作させると、PCが稼働しているか分からないくらい静かです。高負荷でも静かです。

また、仮にCPU負荷が100%でも、大抵の場合はグラボも高負荷でそっちのファンやケースファンがうるさいので、CPUファンってそこまで静音性が重要かなぁ?というのが正直なところ。グラボだけ水冷なら重要かもしれませんが。

メモリ: Corsair Vengeance DDR3-1866MHz 32GB

  • 容量32GB(8GB×4枚)
  • CL=10-11-10-27
  • PC3-15000(DDR3-1866MHz)
  • 定格電圧1.5V
  • XMP1.3
  • クアッドチャンネル
  • Intel&AMDのプラットフォームに対応
  • VENGEANCE CMZ32GX3M4X1866C10R

XMP1.3で1866 MHzまで可能ですが、動作が不安定になる(ブルースクリーンが起こりやすい)ので1333 MHzで運用しています。

購入当時は周囲から「32 GBも何すんの?(笑)」とかなり馬鹿にされました。当時は4 GBが主流で、8 GBの人ですら珍しかったので。でも時代が追いついてきて普通のスペックになりました。

1枚故障して3枚(24 GB)で運用した時期もありましたが正直足りない。特にDavinci Resolve Sdudioを使って動画編集を始めてからはそれを痛感しました。

実際に運用してみて思ったのは、メモリの普段の使用率は50%以下で運用したほうが動作が安定するということ。2021年だと普段は20~22 GB使用なので、私にとっては40 GBでギリギリです。

ちなみに当時、4枚組で3万5000円くらいだった気がします。今となっては「もっと安いので良かった」と後悔している数少ないパーツの1つです。

追加分: シリコンパワー デスクトップPC用メモリ DDR3 1600 PC3-12800 8GB×2枚

追加購入にかなり躊躇っていたのですが、結論から言えばさっさと買い足せば良かった。

というのも、デュアルチャネルやクアッドチャネルはメモリの相性がシビアだという情報が一般的だったからです。買っても相性問題で起動すらしなかったらどうしよう・・・という恐怖があったんです。
あと、DDR3-1866MHzが市場に少なくて、仮に有っても高額だったから。

でも実際に試してみると、メモリタイミングの違う製品を組み合わせても問題なく動作するし、元々の4枚だけでXMP1.3(1866 MHz)にしても動作は不安定だったので、結果としては無理して高額な1866 MHzのメモリを探してくる必要性はなかった。


1600 MHzと1866 MHzを混ぜて使っているので1600 MHzまでは使えますが、1600 MHzでもブルースクリーンが起きやすいので1333 MHzで運用しています。でもベンチマークを回してみると、1866 MHzの時とほとんど変わりません。

PCケース: cooler master COSMOS II

長年使っていても飽きがこないし、造りが良いので今でもすごく満足しています。

内部がかなり広くてファンの数も多いのでエアフローが凄くいい。CPU稼働率が100%でCPUファンが空冷でも50℃とか60℃で十分収まります。普段使いなら、室温にもよりますが28℃~35℃程度です。

ちなみにファンの配線は全て3ピンです。私は追加設置できるファンスペースのために、4ピンのファンを購入したけど着けれなくて困ったことがあります。

上の画像のは25周年記念モデル。
私が買ったのは普通のモデルなのでデザインは異なります。

電源: オウルテック シーソニック電源 XPseries 1000W 80PLUS PLATINUM SS-1000XP

この電源は、「CPUのように世代交代が起こりにくいので、長年使っても満足の得られるような高級機種を買うべき」だと私に教えてくれました。転用もできますからね。

最近だとSuperflower(超花と表記されることがある)がオススメ。1000 WのPlatinum電源は価格と性能のバランスが良い製品が多い。

メインストレージ: Intel SSD 520 Series(Cherryville) 180GB 2.5inch Bulk SSDSC2CW180A310

当時はまだOSのドライブでさえHDDが主流で、SSDが目新しい時代。

当時、1万8000円~2万円くらい。今なら2000円~3000円でしょうか(笑)

換装(2019年): Samsung 860 EVO 500GB SATA 2.5″ 内蔵 SSD MZ-76E500B/EC

これはOS用として購入しました。OS以外のインストールソフトは下記追加分のM.2 SSDに振り分けました。

本当はOSもM.2で運用したいのですが、この構成ではM.2でOSを起動できない。色々いじくればできるんですけど、正攻法ではないので安定性を考えてSATAのSSDで我慢しているんです。

追加分(2020年): シリコンパワー SSD 1TB 3D TLC

動画編集するために追加したもの。購入したのは2020年2月頃でしたが、その頃に比べると1年で価格もだいぶ下がりました。

購入当時は、次回自作PCOS専用に転用するつもりだったのですが、諸事情により転用はなくなるかもしれません。

というのも、次回自作PCではOSもインストールソフトも動画編集時のキャッシュも1~2枚のRAID構成で管理しようと考え始めたからです。そうすれば、OS上でのバックアップも全範囲で可能になるし、無駄に遊ぶ容量も減らせて効率的だと考えた始めたからです。

サブストレージ: 東芝 DT01ACA200(2TB SATA600 7200rpm)

購入当時、画像・動画・音楽データなどは全てこのHDDに入れていました。

でもOSSSDを買い替えたり、M.2 SSDを導入してからは全く使わなくなりました。

特に決め手になったのはHDDのRAID5の導入です。

追加分(2020年): 東芝 MN07ACA14T 14TB(NAS向けモデル) MN シリーズ

3.5インチの内蔵ハードディスク14 TB×4台=56 TBでRAID5を導入しました。実際に使えるデータは38.1 TBです。動画のような大きなデータをメインで扱うことを優先して、フォーマットする際に設定するアロケーションユニットサイズとかの設定を大きくしているので、使える容量が少し少なくなってるかも。(RAID上でのBlockSizeも最大の128 KBにしてる)

データの安全面で言えばRAID6の方がいいのかもしれませんが、読み書き速度やコスト面から現在はRAID5にしていて、台数を増やせればRAID6に変更しようと考えています。転送速度の検証とかの詳細はこちら。↓

動画編集時に使用することを前提にしていたので、HDDでも読み書きの速度が大丈夫なのかという不安はありましたがHDD4台でも4K30pならギリギリ使えます。しかも台数が増えれば更に転送速度は上がるので、今後も期待を持っています。

勿論レイヤーが増えたり、カメラのデータ設定にもよりますけどね。ちなみに一眼カメラはSONY a7s3の10bit撮影でオールイントラを使ってないし、アクションカムはInsta360 One Rを使っていますが、データの読み書きが遅くて作業できなくなるというトラブルはありません。
グラフィックボード(GTX 1660 SUPER)のVRAMが足りなくて困ることはたまにありますが・・・。

動画編集に使う元データはRAID5のHDDだけに保存しています。動画のデータを「作業時はM.2 SSD上だけで作業して、作業が終わったらHDDに移す」っていう使い方をする人もいるかもしれませんが、無精な私はしていません。

移動が面倒だし、Davinci Resolve内でのデータの紐付けも切れるし、そもそも元データ+レンダーキャッシュがSSDに収まらないので逆に使い勝手が悪くなる。

作業時のレンダーキャッシュや最終的なレンダリングだけはM.2 SSDに書き出したほうが速いので併用しています。

でもこのHDD、負荷が掛かった時に「家の外で大粒の雨が軒に掛かったようなボドボドボド、ドドドド」っていう鈍い音がPCケースから鳴り響くのであんまり好きじゃない。まじで外で雨が降り出したのかと思う時があるくらいなので、追加購入する際は違うのを買うことになりそうです。

RAIDカード(2020年追加): HighPoint RocketRAID 2840A

上のRAIDの話の続き。
RR2840Aは16台もHDDを接続できるので、これを選びました。ちなみに使用中のこのPCケース(COSMOS2)は13台までストレージを収容可能。

転送速度の検証とかの詳細はこちら。↓(2回目)

サウンドカード: Creative Sound Blaster X-Fi Xtreme

これは2009年くらいに購入したCore2QuadのゲーミングPCに追加したサウンドカードを移植したもの。今でもPCIeスロットに刺さっていますが、一切使っていません。理由はオーディオIFを購入したから。Focusrite Scarlett 8i6と、その後継機のFocusrite Scarlett 8i6 Gen3です。


購入時はたしか5000円くらいだったかと思いますが、3.5mmで接続するスピーカー(私の場合はHarman Kardon soundsticks2)の音を大きく綺麗にしてくれるので、使用当時は重宝していました。