古いPCにNVMe M.2 SSDをPCIe Gen3.0で実装して感動した!

2020年2月26日

Sandyおじさんである私のパソコンは2020年でもう8年目に突入するわけですが、最近M.2のSSD(NVMe)に変えましてね、これが非常に良かった。(OSだけは従来通りSATASSDです。)
感動っていうとちょっと大袈裟かもしれませんけど、「古いしPC丸ごと買い換えようかな~」とか悩んでる人にはぜひ試して欲しいと思いました。

必要なモノ

  • NVMe対応のSSD
  • NVMePCIeGen3.0 x4以上対応のSSDアダプタ
  • 拡張するためのソケット(マザーボードにこのソケットが余ってなかったらどうにもならない)

これだけ。めっちゃ簡単!

高級モデルじゃなくても効果は抜群

私が購入したのはシリコンパワー製。高級モデルに比べるとランダムアクセス性能はかなり見劣りします。でもこれで良いんです。

なんでこのモデルにしたかというと次の点。

  • なるべく安くで抑えたかったから
  • 近い将来にサブのストレージとして使用するつもりだからランダムアクセス性能がそこまで必要ない
  • Gen4対応モデルだと発熱が凄そう
ちなみに実装後のCrystalDiskMarkでのベンチマークはこんな感じ

私は前からSATA接続のSSDを使っていたので、大きなデータ以外ではあんまり恩恵はないかもしれないと思っていたんですけど、全然そんなことなかった。かなり満足しています。

SSDが認識されない場合

SSDを装着し、BIOSでもPCI Gen3をEnableを確認。意気揚々とエクスプローラーからドライブを開こうとしても見当たらない。SSDには赤いランプが灯っていて、接続は出来ているはずなのにおかしい。

そう思って左下のWindowsマークを右クリックして「ディスクの管理」を開いてみたら「ディスク0をフォーマットする?」みたいな流れに自然となって、GPTでフォーマットして無事認識されました。スクリーンショット撮っておけばよかった。

注意点:OSのブートには使えない

NVMeに対応していない古いマザーボードの場合、SSDOSを入れて起動することは不可能です。起動時にUSBからファイルを読み込んでブートさせる特殊な方法もあるみたいですけど、邪道だと感じて私はしていません。
OS以外のソフトをインストールしたり、データを保管するために使用したほうが無難です。

私の場合、OSSATASSD Cドライブに入れて、それ以外のソフト(ゲーム、Davinci Resolve、メーラー等)は別のSSDで管理していますが、特段の不便や問題は感じていません。

OSNVMeで高速化したがる人は多そうですが、SATA接続のOSと比較しても起動時間はほぼ全く変わりませんからね。
また、OSとその他のソフトを別のストレージで管理するほうが、トラブルが起こったときにも対処しやすい。普段からインストール場所をOSのドライブと分離しておくと、データの移行もラクになりますよ。

オススメする3つの理由

1. パソコンの動作が明らかに軽くなる

1番それを感じたのは、Davinci Resolve(動画編集ソフト)、Thunderbird(メールソフト)、iTunes(音楽再生ソフト)、大きなファイルのコピーなどです。特にDavinci Resolveの全画面プレビュー(Ctrl+F)への切り替えで引っ掛かりが一切なくなったし、キャッシュの生成も速くなったのが凄く良かった。古いPCで動画編集とか画像編集してる人は必須です。


2. 新しいパソコンにもそのまま転用できる

古いパソコンからSSDを移植可能なので、パソコンの買い替えで無駄なパーツになってしまうことがありません。

3. SSDを買うだけで済むので経済的

次のPCへの転用が可能というのもありますけど、マザーボードを変えなくてもいいというのもメリットの1つ。ただしPCIE Gen3に対応しているマザーボードである必要があります。

SSDの価格はモノにもよりますが、5000円~3万円。大抵は2万円前後の1 TBSSDで十分なはず。

前提条件はNVMePCIe Gen3.0 x4

  • NVMe
  • PCIe Gen3.0 (x4)

不慣れだとこれで混乱するかも。私も最初戸惑いました。分からない人はとりあえず上の2つが条件だと覚えて下さい。それだけでどうにかなります。

NVMe

Non-Volatile Memory Expressの略。高速で通信できる規格。

PCIeGen3.0 (x4)

Peripheral Component Interconnect-Expressの略。高速で通信できる規格。

Gen3.0とはPCIeの世代のこと。第3世代ということ。単にGen3と呼ぶ場合もあります。

後ろの(x4)とか(4x)は、使用するレーン数。NVMePCIeGen3の場合、SSDは4レーン使用します。8とかあるのかなと探してみましたが見つかりませんでした。4で事足りるからなのか、それともレーン数の問題なのか。

拡張用のソケットとアダプタが必要

新しいPCだとNVMe対応ってことで、マザーボード自体にSSDを装着する場所があるんですけど、古いPCだとそれがありません。なのでPCIeのアダプタが必要になります。マザーボード側にも、グラフィックボードを差しているのとは別にもう1つPCIe 4以上対応のソケットが必要です。

私が買ったのはこれなんですけど、ヒートシンクも付属していて結構良かった。↓

付属のヒートシンクでも29-31℃くらいをキープ出来てます。CPUファンに1番近いスロットで使用しているのでエアフローが良いためか、ベンチマークを測る高負荷時でも35-38℃とか。超快適です。