アストンマイク「オリジン」買ったでレビュー
前から気になってた高性能マイク、アストン・マイクロフォンズのオリジン(Aston microphones Origin)を買いました。
長期間使ったらまた感想が変わったり書き足すことがあるかもしれませんが、「とりあえずレビュー」ということで、付属品やマイクスタンドとの相性も含めて記しておきます。
ちなみにマイクだけじゃなくて、ポップガード等の周辺機材も買いました。
マイク本体
これはもう、音質も見た目も何から何まで良いですね。買う前から妄想していた質感そのままだったので大満足です。
Originの上位機種にはSpiritっていう、見た目はそっくりでちょっと長いバージョンもあって、音質はそっちのほうがやっぱり上。中音域の伸びとキレが良くて、低音域のこもった感じが少ない。
あとSpiritは指向性を3種類から選ぶことが出来るので便利というのはあるんですけど、指向性の切り替えは私の使い方ではあまり役に立たないと感じました。
それはなぜかというと、ブームスタンドの先端でショックマウントに載せたらマイクの向きが上下左右に自由自在になるからです。そうなるとマイクの正面はコロコロ変わってしまうので、仮に指向性を切り替えられても適切な向きを維持するのは不可能なんです。それを調整するためにはショックマウントからマイクを一度取り外して、向きを変える必要があります。だったらOriginを同じように調整するのとほとんどかわらなくなってしまうんですよね。Spiritには無指向性のモードもありますから、それが使いたいというのならまだわかるんですけど、少なくとも一般的な使い方ではあまりメリットは感じません。
あとは音質の差だけなので、この音質差だけで1万5千円以上高いSpiritを買いたいと思えるかというところが焦点になるわけですが、わたしは正直手が出せませんでした。Originで良かったと今でも思っています。
ケーブルが下に来ると邪魔なので、コネクタが上にくるようにして使っています。
購入後、以前使用していたマイクと入れ替えたらPCから音が出なくなったり録音できなくなったんですけど、その解決編は下記リンクにまとめました。↓
純正のショックマウント
Aston Swiftという純正のショックマウントも購入しました。
このマイクは、本体にショックマウントやポップガード機能が内蔵されているというのがアピールポイントで、本来ならその2つを買う必要が無いワケなんですが、実際に使ってみると両方ともあったほうがより良いというのが正直なところでした。特にポップガードは必要です。
一方、ショックマウントは最悪無くてもいいかもしれません。(どっちやねん)
というか、あったとしてもマイクスタンドやケーブルが揺れたらやっぱりそれなりに衝撃は伝わるし音を拾うので、気休め程度という感じはします。ショックマウントがなくても、スタンドに衝撃を与えなければ良いだけの話ですから。
以前使っていたマイクも付属の小さなスタンドに立ててデスクに直置きしていました。その使い方でも、呼気による風切り音は入っても、デスクからの振動は皆無でしたから。
実際、ショックマウント無しでOriginを使っている人はいますからね。
ただし、ショックマウントの利点は衝撃緩和だけじゃなくて、マイクの向きを簡単に変えられることなんですよね。こっちのほうが利点が大きい。向きをこまめに変えたい人には必要かも。
あんまりごちゃごちゃ向きを変えない人なら不要だと感じます。
ポップガードは必要
ただし、ポップガードはやっぱり必要です。ギターなどの弦楽器の収録に使うならともかく、歌声や会話の録音なら絶対に必要です。一般的なマイクに比べたら確かに風切り音はマシだとは思いますが、ポップガード無しだとやっぱりどうしても入ります。
買ったのは純正のポップガードで、Aston Shield(Gooseneck)です。
破裂音はポップガード無しでもそこそこ大丈夫
「ぱぴぷぺぽ」などの破裂音についてはポップガードが無くてもそこそこ綺麗な音が録れます。でもポップガードが無いとやっぱり呼気による風切り音が入ってしまうので、ポップガードはどうしても必要という結論に至るんですよね。
2種類の純正ポップガード
純正のポップガードには2種類あります。
- Aston Shield / Gooseneck(グースネックタイプ)
位置や距離を自由に決められる。マイクをブームアームに取り付ける場合に適している。
- Aston Swiftshield(ショックマウントにポップガードを直接取り付けるタイプ)
ストレートのスタンドで使う場合や、ブームアームでもマイクを傾けない場合に適している。マイクの横方向しかシールドできないので、声を吹き込む方向が制限される。
私が購入したのはグースネックタイプのポップガードなんですけど、その理由はこれ↓
口に対してマイクの向きを自由に変えられるから
この1点だったんですけど、実際に使ってみるとデメリットもありました。
バネ仕掛けのクリップ固定なので結構挟むのにチカラがいる
顔の近くにバネで緊張したものがあるってのが思ったより不快だった(壊れて目に飛んでくるのとか想像しちゃうタイプなんですよ、あと間違えて指を挟むことも既に経験済み / めっちゃ痛かった)
クリップの向きによってはずり滑ったりすることもあるし、アームの長さでも制約がある
グースネックのアームとクリップが予想以上に重くて、お辞儀や転倒に大きく影響している
グースネックがごちゃごちゃしていて、見た目が美しくない
ネックを大きく変形させた場合、ネック全体を覆っているラバー製っぽい保護膜がその度に傷んでる感じがする(何か気を使う)
しかも一体型のほう(SwiftShield)が断然安いんですよね・・・結果的には一体型を買えばよかったと後悔してます。↓↓↓
Aston Originとマイクスタンド
ちなみにマイクスタンドも買いました。
- ブームマイクスタンド: K&M の ST210/2B (21020B)
- マイクアーム: BLUE MICROPHONES の compass
この2つを買って比べてみたので、良かったらこちらのレビューもどうぞ。
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