ガスオーブンと電気オーブンの違い、設置方法やメリットデメリット

2018年11月13日電子レンジ・オーブンレンジ

オーブンがあれば色んな料理を作ることが出来ます。パン、グラタン、ローストチキン、ピザなどなど。
でも、オーブンにはガスオーブンと電気オーブン、加熱方式も様々です。ここではそれらについて紹介します。

オーブンのタイプの違い

ガスオーブン

ガスを燃焼させて空気を熱し、食品を蒸し焼きにする調理器具です。

主に洋食で使われます。料理番組などで、シェフが鳥やお肉を入れているやつ、あれがガスオーブンです。

電気オーブン

基本的にやっていることはガスオーブンと同じですが、ガスではなく電気で蒸し焼きにします。

一般家庭では、ガスオーブンではなく、電気オーブンを備えている場合が多いです。(理由は後述します)

オーブンレンジ

オーブンと電子レンジを合体させた調理器具です。これ一台で蒸し焼きや通常の電子レンジとしての加熱をおこなえます。

  • オーブンレンジ
  • コンビネーションレンジ
  • 電子レンジ機能付オーブン

これらは同じ調理器具を意味します。コンビネーションレンジは英語でも通用しますが、オーブンレンジは和製英語です。

電子レンジが付いているのでオーブンは電気オーブンだけかと思いきや、ガスオーブン、電気オーブンどちらのタイプも存在します。

ビルトインオーブン

ビルトインガスコンロの下に設置する、ビルトインタイプのオーブンのことです。

キッチンと一体化するので、キッチンデザインをスッキリと見せることができます。

熱伝達方式の違い

ガスオーブンの加熱方式

自然対流式オーブン

ガスの加熱で壁面や空気を温めて、内部の温度差だけで対流させる方式。

熱風循環式高速オーブン

ファンを備えていて、送風で強制的に熱風を循環させることで、自然対流式よりも高速で熱を伝えることができる方式です。

電気オーブンの加熱方式

熱風循環オーブン

ガスオーブンの熱風循環式と同様、ファンで熱風を強制的に循環させるオーブンです。コンベクションオーブンともいいます。

スチームオーブン

  • スチームオーブン
  • 過熱水蒸気オーブン

などと呼ばれるタイプです。庫内で水を気化させ、更にそれを100℃以上に高めることで、目に見えない高温の水蒸気にして加熱調理します。
ウォーターオーブンと呼ばれるシャープのヘルシオの場合を下の動画で紹介します。↓

水蒸気は元は水なのでガラスを近づければ水滴に変わりますが、100℃以上の高温なのでマッチに火も点けられるし紙も燃えます。これでお肉がこんがり焼けるし、パンもフワフワに焼き上げることができます。水を使っていますが、料理はベチャベチャになりません。

最近、「油なしでもカラッと揚げ物を揚げることができてヘルシーです!」と謳っているのがこのタイプです。

メリット

ガスオーブンのメリット

ガスオーブンの最大の特徴というか魅力は、火力が強いことです。火力が強いので、予熱時間も調理時間も短いのが利点です。
電気オーブンでは出せないような高火力を出すことができます。

魚だってすぐに焼けるのでオーブンに魚のニオイが残りにくいです。だから、魚を焼いた直後にパンなど違う料理を焼いても魚のニオイが移りにくいというメリットもあります。

  • とにかく料理が趣味
  • 調理器具の性能にこだわりたい
  • 大直径のピザ、大きなパンを焼きたい!
  • 大きなローストチキンの皮目をパリパリに本格的に焼きたい!

こういう本格志向、プロ志向の人に向いています。

電気オーブンのメリット

導入が簡単

電気オーブンは電子レンジと同じように扱えることが最大のメリットです。コンセントさえあればいいので、設置が楽です。

また、ビルトインでなければ設置費用がかかることもないし、故障しても工事不要で買い換えるだけで済むので、とにかく手軽に扱えます。

安全性が高い

ガスを使わないのでガスオーブンより比較的安全に扱えます。

デメリット

ガスオーブンのデメリット

設置場所に制限がある

ガスオーブンにはガスが必要なため、ガス管との接続ができる環境が必要なため、配置や設置位置に制限があります。

また、都市ガスとプロパンガス、ガスの種類に応じて機器が分けられているため、転用はできません。ただし、内部の部品交換によって転用が可能な場合もあるので、メーカーに問い合わせてみましょう。費用の目安は工賃などを含めて5000円~1万円程度です。

電気オーブンのデメリット

火力が弱い

ガスオーブンほどの火力は出せません。なので、使用可能になるまでの予熱時間がガスオーブンに比べて長く必要です。また、調理時間が長くかかりやすいです。

容量が小さい

もう1つというと、内容量が大きな製品が少ないです。日本の住宅事情ではそもそも置く場所が無いからです。

ガス代、電気代、予熱時間

ガスオーブンのガス代

ざっくりした計算だと、例えば1時間した場合、1回で税込み35円から60円くらいです。

仕事率で3.5 kW~6 kWです。この数値は製品によります。大抵、高火力を出せる高性能な製品ほど kW数が高いです。(本体価格も高い)

計算式を書いてもたぶん多くの人には分からないので、ざっくり1時間でkW×10円かかると思ってください。
パンを焼くなどして、毎週1回1時間使ったとしたら月額で150~300円くらいになる計算です。

電気オーブンの電気代

一方、電気オーブンの場合は税込みで27円~38円ほどです。根拠は次の通りです。

多くの電気オーブンの出力 W数は1 kWから1.4 kWです。
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が設定している電気代目安は1 kWあたり27円です。
なので、[27*1=27円]~[27*1.4=37.8円]と算定できます。1時間で約30円として、毎週1回使えば、1ヶ月で120円~150円くらいになります。

で、この計算方法でガスオーブンと電気オーブンの料金を比べると、電気オーブンのほうが安く感じられます。
でも実際には、ガスオーブンの方が予熱時間が短いし火力が高いから調理時間も短くなる。一方、電気オーブンは予熱時間が長いし火力も弱いから長時間使用することになります。製品ごとに性能が違うので一概には言えませんが、使用頻度や料理の量が多いほどガスオーブンのほうがランニングコストが安くなる傾向にあります。

タイプ別の予熱時間の目安

予熱時間の目安
タイプ 予熱温度 必要時間 参考資料
ガスオーブン 150℃ 3-4分 1
200℃ 4-5分
250℃ 4-7分
280℃ 8-9分
電気オーブン 200℃ 4分50秒(100 V 2
250℃ 6分(200 V 3
250℃ 14分(100 V 4

オーブンの設置方法

ガスオーブンの設置方法

  • ガス栓
  • コンセント

ガスオーブンを設置するためにはこの2つが必要です。機器の構造と、自宅の接続位置を検討しましょう。あとは2つを繋ぐだけで完了です。
特にビルトインだと、素人には設置が困難です。業者に外注してしまう方が手っ取り早いし、安全です。

当然ですが、火事の原因となる可燃物と距離を取る必要があります。

電気オーブンの設置方法

  • アース線
  • コンセント

電気オーブンの場合はこの2つが必要です。ガス管との接続がないので、ガスオーブンよりかは導入が楽です。

200 V対応か確認が必要

電気オーブンには、主に100 V用と200 V用がありますが、自宅のコンセントの種類によっては、100 Vまでしか対応していない可能性があります。

100 Vよりも200 Vの製品のほうが高価ですが、火力が高いです。もし200 Vの製品を使いたい場合は、自宅のコンセントを確認しましょう。

また、対応させるにはコンセントそのものを交換する必要があります。これには電気工事士の資格が必要です。設置業者や電気屋さんに依頼しましょう。
自宅の現況によって費用は大きく異なります。既に自宅に200 Vが引き込まれている場合は1万円から2万円程度で済みますが、そうではない場合は引き込み工事が必要となり、10万円以上必要な場合もあります。もし100 Vしかないのなら、100 Vでも高性能な製品を買うのが最もお得です。

自宅の状況に合わせてどちらを購入するか選択しましょう。

参考、出典