レンズのf値(絞り)と段数の一覧表
レンズの絞りは開放から無限遠まであり、これはf値(F-number)で表されます。(その向こう側であるオーバーインフまでいけるレンズもあります。)
- オーバーインフ
オーバーインフィニティ(Over Infinity)の略。どこにもピントが合わなくなる状態。
レンズf値の一覧表
1 | 1.1 | 1.2 |
1.4 | 1.6 | 1.8 |
2 | 2.2 | 2.5 |
2.8 | 3.2 | 3.5 |
4 | 4.5 | 5 |
5.6 | 6.3 | 7.1 |
8 | 9 | 10 |
11 | 13 | 14 |
16 | 18 | 20 |
22 | 25 | 29 |
32 | 36 | 40 |
45 | 51 | 57 |
64 | 72 | 80 |
90 | 102 | 114 |
1 | 1.1 | 1.2 | 1.4 | 1.6 | 1.8 | 2 | 2.2 | 2.5 | 2.8 | 3.2 | 3.5 | 4 | 4.5 | 5 | 5.6 | 6.3 | 7.1 | 8 | 9 | 10 | 11 | 13 | 14 | 16 | 18 | 20 | 22 | 25 | 29 | 32 | 36 | 40 | 45 | 51 | 57 | 64 | 72 | 80 | 90 | 102 | 114 |
f値の公式、求め方と計算式
- f値の公式
f値=焦点距離÷有効口径
F/ = f/D
- f値 (F-Numbers, F/ Numbers, F/)
絞り値のこと。f/2、f/4などのF-numberで表される。
- 焦点距離 (focal Lengths, f)
レンズの主点から撮像面(イメージセンサーやフイルム面)までの距離。
- 有効口径 (Apertures Diameters, D)
レンズの有効直径。通常は前玉の有効直径。(構造によっては絞り羽の内径となる場合もある)
つまり、次のようなレンズはf値を小さくできます。(設計上有利になる)
- 焦点距離が短いレンズ
- 大口径のレンズ
より詳しい解説はNASAのPDFページを読んでみてください。(英語ですが)
√2倍、2倍の法則
1段(1 stop)ごとのf値の差は約1.4倍になっています。また、2段ごとではf値が2倍になっていることに気づきます。
f/2の2段上はf/4、f/4の2段上はf/8という具合です。
なぜこうなるかというと、これは√2(≒1.41421356)が由来だからです。
例えば、ある口径面積(S)から、2倍の口径面積(2S)になった場合を考えてみましょう。
- 口径面積が2倍になる(取り込める光の量は2倍になる)
- =πr2が2倍になっている(円の面積はπr2)
- =r2が2倍になっている(πは定数なのでここでは無視する)
- =2r2
- =この時の半径は√2*r( r → √2*r になった)
- =つまり、半径は√2倍(約1.4倍)になっている(当然、直径も√2倍になる)
- =f値は1段小さくなる(撮影時に小さく出来る)
もう一度 公式を思い出してください。
- f値の公式
f値=焦点距離÷有効口径
F/ = f/D
もし口径面積が4倍だったら、有効口径は2倍です。口径が2倍になれば、f値は1/2になります。
大口径レンズほど有効口径を大きく設計できる。有効口径が大きくなるほどf値を小さくできる。f値が小さいほど、シャッタースピードを上げたりISO感度を下げても露出を確保することができるので、ノイズの少ない高精細で綺麗な写真を撮ることが簡単になります。
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