オーディオIFの取扱い方、注意点や疑問まとめ
自分自身、始めてオーディオインターフェースやコンデンサーマイクなどを買った時、何をどう扱えばいいのか全然分からなかったので、そのときに調べたことや疑問など、初歩的な点をまとめておきます。
詰まるところ、ここではオーディオIFを買ったことがないド素人向けに、ド素人に毛が生えた私が説明しています。
もくじ
オーディオIFの繋ぎ方、接続方法
- PCとの繋ぎ方
- マイクとの繋ぎ方
- スピーカーとの繋ぎ方
スピーカーとの繋ぎ方
スピーカーの種類に注意
手持ちのスピーカー、または購入予定のスピーカーの種類に注意してください。
- パッシブスピーカー
アンプが内蔵されていないスピーカー。オーディオIFとスピーカーの間にパワーアンプが必要。直結しても一応音は出るが、めっちゃ小さい。
- アクティブスピーカー(パワードスピーカー)
パワーアンプが内蔵されているスピーカー。オーディオIFとスピーカーの間にパワーアンプが不要。PCやオーディオインターフェースと直結でも十分な音を出せる。
私の場合、昔使ってたMDコンポ(パッシブスピーカー)を下記の順番で繋いでいて、LINEモードで使っています。
- PC
- オーディオIF(フォーン端子)
- コンポ本体(RCA端子)
- パッシブスピーカー
パワーアンプとプリアンプ
オーディオIFのスペックを見ると、「アンプ内蔵」の言葉を見ることがあるかもしれませんが、これは通常プリアンプを意味しています。パワーアンプではありません。パッシブスピーカーとオーディオIFさえあれば、オーディオIFにアンプが内蔵されているから大丈夫だ!とはならないので注意してください。
スピーカーがパッシブスピーカーならパワーアンプが別途必要。
スピーカーがアクティブスピーカーならパワーアンプは不要。
- パワーアンプ
音(ラインレベルの入力信号)を大きく増幅するアンプ。
- プリアンプ
プリは「予め」の意味。マイクレベルをラインレベルにするアンプ。
入力されためっちゃ小さな音(マイクレベル=ラインレベルより遥かに微弱な入力信号)をパワーアンプで聞こえるレベルまで増幅する前に、増幅しやすいように予め調子を整えるアンプ。パワーアンプのお膳立てをする存在。
マイクとの繋ぎ方
ファンタム電源を使ってはいけないマイク
それはダイナミックマイクです。
- ファンタム電源
XLRケーブル(=キャノンケーブル)でしか繋がっていないのに、電源が供給されていて、電源ケーブルがPhantom(幽霊、幻影)のようであることが由来。
ファントム電源とも呼ぶ。(IPA表記での[/fˈænṭəm/]を日本語でどう読むかの発音の問題)
オーディオIFにはファントム電源のON/OFFスイッチがありますが、これをONにするのはコンデンサーマイクの使用時だけです。ダイナミックマイクを使用する際はOFFにしてください。
XLRケーブルは、一般的には片方がメスで片方がオスになっています。
マイクの種類については下記リンクを参照してください。
PCとの繋ぎ方
PCとはUSBケーブルで接続するのが一般的です。オーディオIFを買ったら大抵付属しています。Thunderbolt(USB-Cの一種)で接続する場合もありますが、ケーブルの種類については省略します。
ひと昔の前のオーディオIFはUSB-Bが主流でしたが、USB-Cに完全に移行しつつあります。USB-BよりもUSB-Cのほうが電力供給の安定性、伝送速度(帯域)が広いので、USB-Cの製品を買ったほうが無難です。
高いオーディオIFと安いオーディオIFの違い
これは別ページにまとめたので下記リンクを参照してください。
電源のON/OFF、ケーブルの抜き差し
一般的な構成だと、こういう感じだと思います。
-
オーディオインターフェースの電源スイッチ
-
ファンタム電源
- マイク
-
アンプの電源スイッチ(パッシブスピーカーの場合)
- スピーカー
-
ファンタム電源
根元から電源を入れていき、先端から切っていくのが原則
例えば、電源を入れるときは「電源側から」
逆に、電源を切るときは先端側の「アンプの電源」や「マイクのボリュームつまみ」から切る
無闇にON/OFFを切り替えたり、ケーブルを抜き差ししない
XLRケーブルを抜き差しする場合、オーディオインターフェースの電源はONのままでもいいけど、ボリュームつまみを0にしてからファンタム電源をOFFにすること(YAMAHAのQ&A)
ファンタム電源を落としても1分くらいはマイクのXLRケーブルを抜き差ししない(内部では電圧が落ちていない)
もし抜き差しの手順を間違えた場合、スピーカーから「ボッ!」とか「ジリジリ!」とか「ビーーー!」と鳴りますし、故障の原因になります。
一方、XLRケーブルの抜き差しについては、スピーカーの電源が落ちている場合だと内部でダメージがあってもスピーカーで「ビー!」という音が鳴らないので、手違いがあっても気付けません。
個人的にはこの失敗は何回もやらかしてますけど、その直後に一発で故障したことはありません。ただ、それを繰り返すと内部的に部品がダメージを受けて、製品の寿命が縮まったりは少なからずしてるでしょうね。ユーザーはそういうダメージを認識できないからこそ、取り扱いに注意が必要です。
ファンタム電源は付けっぱなしでもいいの?
良い(と個人的に思っています)。理由は次の通り。
電源を付けっぱなしにしておくと、マイク自体がほんのり温かくなるから湿気を防げる(そういえば確かに点けっぱなしのパソコンの内部も乾燥してる)
製品にもよるけど大抵は保証期間が5年や10年あるので、いざ故障したら交換してもらえば良いのでは?
そもそも付けっぱなしじゃないと、使い物ならない(使い方にもよるけど、私の場合はPC作業中にブラウザの音声入力とか収録とかでほぼ常に使ってる)
使用していない時だけマイクにホコリが被らないようにすれば十分(布を被せるとか)
上で説明したように、電源を抜き差しするためには全部OFFにしたり、キャノンケーブルの抜き差しにも神経を使うので、使うたびにマイクを取り外して収納するのは現実的ではありませんし、思い立ってすぐに使用出来なければクリエイティビティも落ちると思うんですよね。
そういう損得を考えるよりも、元を取れるくらい使い込みましょう!
私の使用しているマイクとレビューはこちら↓
PCのスリープから復帰したら音が聞こえないのですが?
これはWindows OSとの相性問題の可能性が高いです。以前、私も同じトラブルにあったことがあるので、こちらを読んでみてください。
私が使用しているオーディオIFのレビューはこちら。
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