デジタルカメラの画素数は多ければ多いほどいいとは限らない
カメラの性能=画素数だと思って、画素数の高いカメラを選んで買う人は多いはず。でも必ずしもそうとは限らないという話。私も2020年に入ってからデジタルカメラを触りだしたので分からないことばかりなんですが、その中で覚えたことを残していこうと思います。
画素数が多いことのデメリット
ガラケー時代と言えば、いかに画素数の多いカメラを持つ機種かが購入時の基準の1つでした。
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画素数が多いと全画素の読み込みに時間がかかり、ローリングシャッター現象や手ブレが起こりやすい。
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センサーの面積が決まっている中で画素が多くなればなるほど、1画素あたりの面積も小さくなり、得られる光量も小さくなる。
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従来技術ではセンサー表面に回路があり、素子が多いほどその回路も多くなり、結果としてセンサー全体で得られる光量が回路の面積分だけ少なくなる。
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これらの要因で1画素あたりの光量が少なくなると、ノイズが発生しやすくなる。つまり、暗所性能が低くなりやすい。
詳細は下記リンクや動画を見てください。
ローリングシャッター現象の理由についてはこちらでより詳しく解説されています。カメラ部TVのダイさんは本職の技術者なのでカメラの詳しさがハンパじゃないです。
動画を撮るなら低画素が良い
ちょっと語弊がある言い方かもしれませんが、そういうことです。
例えば、4K画質というのは一般的には3840*2160=829万4400ピクセル。つまり画素数が830万画素あれば足りるということです。私がここで言っている低画素というのは、1200万画素程度のカメラです。速い動きのものを撮影したり動画を撮る場合は常にカメラが動きますから、低画素のほうが有利になります。
SONYだと最高峰のα9とか、α7sⅲなどでも画素数は1200万程度です。なぜ40万円を超える高級カメラでも画素数の低い製品があるのか疑問に感じた人はいるかと思いますが、理由はここにあったんです。
ちなみに私もα7sⅲを発売当日に予約・購入しました。α7sⅲは現時点で4K動画を撮る上で必要なスペックを全て備えていて、むず痒かった不満点を全て潰してくれているし、更にその上を行ってくれたという印象を受けたので購入しました。
画素数が多いことのメリット
画素数の多さ=キメの細かさなので、映像や画像を拡大しても解像感を維持できることがメリットです。
スチル(静止画)を撮るなら高画素が良い
スチルだと少し広めに撮影して必要な部分だけを切り取ったり、大きく拡大して使うことが多いので、拡大しても解像度を維持できるカメラ=画素数の多いカメラが好まれます。例えば6000万画素あれば、単純計算で7倍拡大しても4K画質を維持できることになります。
画素数の多いカメラ=ノイズが乗りやすいという話は上でしましたが、止まっている被写体ならISO感度を下げて露光時間を増やしたり、光量の多い場所で撮影することでノイズ問題は緩和できます。例えばSONYのα7R4がそれに当たります。
一方、最初に触れたような1200万画素程度のカメラだと画像をクロップ・拡大すると解像度が落ちてしまいます。モニターで4K画質を維持するには1.5倍までが限界。でも通常、動画撮影した映像は拡大して使うことがスチルに比べて少ないですよね。
自分がどういった用途でカメラを使うかによって画素数の選択肢が変わるのであって、決して画素数の多い少ないだけで性能が語れるワケではなかったんですね。
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