ヨーグルトメーカーのオススメ3選

2019年4月24日

個人的にオススメしたいヨーグルトメーカーをいくつか紹介します。

わたしも最近、自家製のヨーグルト作りを始めたんです。なぜヨーグルトを毎日食べることにしたのかとか、菌の種類とか美味しいとヨーグルトの作り方はこちらで紹介しています。↓↓↓

購入時の注意点

電気代

ざっくりした計算だと、1回あたり2円~5円くらいです。根拠は次の通り。

ヨーグルトが出来るまでの時間は牛乳の初期温度、培養温度、種菌の量にもよりますが、6時間~12時間あれば作ることができます。

多くのヨーグルトメーカーの定格消費電力は大抵30~40 Wです。30 W6時間~40 W*12時間を金額にすると約5円~13円程度です。1回10円だと1ヶ月で300円。でもね、これって定格消費電力での計算なんですよ。

定格消費電力っていうのは、フルパワーで使ったときの電気代です。たとえば65℃とか70℃設定で使えばそれくらいの電気代が必要だということ。でもヨーグルトを作る場合は37℃~43℃くらいが理想で、私の場合は25℃~30℃で作っています。フルパワーではありません。

室温が20℃だとすると、MAX65℃までは+45℃。でも実際の使用温度35℃までは+15℃~20℃くらい。15℃~20℃/45℃=約1/3ですよね。ということは電気代も約1/3です。なので実際には5円~13円ではなく2円~5円です。月額だと100円前後(60円~150円)です。

なぜ私が低温で発酵させるかというと、R-1ヨーグルトを種菌にした場合は低温のほうが菌がEPSをたくさん産生し、甘くて酸っぱくないヨーグルトを作ることができるからです。詳細はこちら↓↓↓

設定時間と設定温度

料理別の調理温度
メーカー 品番 温度 時間
HISMART HS-Y01 25-70℃ 0.5-99時間
ビタントニオ VYG-11 25-70℃ 0.5-99時間
アイリスオーヤマ KYM-014 25-65℃ 1-48時間
TANICA YS-01 25-70℃ 1-48時間
山善 YXA-100 25-65℃ 1-48時間

設定温度

多くの製品は25℃~65℃まで設定できます。高く設定できるものだと25℃~70℃です。ほとんどの製品が1℃単位で設定できるようになっていますが、実際にはヨーグルトの温度がその指定通りにはならないことが多いので、買ったあとで驚かないようにしましょう。

例えば、こんなふうに温度は一定ではありません。

季節による温度変化

ヨーグルトメーカーの電熱は一定ですが、夏と冬では部屋の温度が違いますから、同じ設定温度でも実際の温度は微妙に異なります。

容器の違い(牛乳パックと付属容器)

多くのヨーグルトメーカーには容器が付属しています。でも容器の後始末が簡単なことから牛乳パックで作る人もいます。
それぞれの容器の厚さや熱の伝わりやすさは違いますから、容器を変えるだけでも温度が変わります。牛乳パックのほうが薄手で温度が伝わりやすいので、牛乳パックを使う場合は少し低めの温度設定のほうがいいでしょう。

牛乳の初期温度

冷蔵庫内の温度はチルド室に近い下のほうが冷たく、保管する棚の高さや季節によって違います。そのため、ヨーグルトメーカーを同じ温度設定にしていても毎回微妙に異なることは十分にあり得ます。

設定温度を低くしているのに内部がやたら熱い

外部に熱が逃げることを考慮しているので、指定した温度よりも内部の壁面温度は少し高めになる傾向にあります。

指定の温度プラスマイナス3℃くらい、最大で6℃くらいは差が出る可能性があることを前提に使いましょう。
より厳密に温度を設定したい場合は、ヨーグルトメーカーの表示温度に頼るのではなく温度計を併用してマシーンのクセを把握しましょう。

設定時間

指定幅が一番長いもので30分~99時間、大抵は1~48時間までカバーしていて、ヨーグルトを作るだけならどれでも問題ありません。他の色んな料理に応用したいなら99時間まで設定できる製品がオススメです。

料理別の温度設定、時間設定

料理別の調理温度の目安
料理名 調理温度 加熱時間 備考
鶏レバー甘辛煮
砂肝コンフィ
70℃ 3時間 70℃10分間でE型肝炎ウィルス等を殺菌
温泉たまご 65℃ 30分
生ハム
ローストビーフ
61-65℃ 3時間 中心温度は57-58℃
塩レモン 60℃ 24時間
甘酒 60℃ 8-9時間 夏は8時間、冬は9時間
塩麹
醤油麹
60℃ 6-7時間 夏は6時間、冬は7時間
豆板醤 55-60℃ 8-9時間
納豆 45℃ 24時間
ギリシャヨーグルト
プレーンヨーグルト
40℃ 8-10時間 夏は8時間、冬は10時間
果実酒 35-40℃ 10-12時間 夏は10時間、冬は12時間
カスピ海ヨーグルト 27℃ 8-10時間 夏は8時間、冬は10時間
天然酵母 25-30℃ 4日間(96時間)

鶏ハム、ローストビーフ、温泉卵も作りたい場合

お湯と真空低温調理で真空低温調理すれば、食材の酸化を防げるし、お肉も柔らかく調理できます。

例えば鶏ハムやローストビーフの調理には中心温度57℃~58℃が適温で、設定温度を61-65℃にすれば丁度です。なので65℃まで設定できる多くのヨーグルトメーカーでカバーできます。中心温度57℃と58℃の火の通り具合の違いの画像はこちらのブログで紹介されていました。参考にどうぞ。

オススメ

HISMART: HS-Y01

ヨーグルトメーカー HS-Y01A

メーカー公式ページ。

料理別の調理温度
メーカー 品番 温度 時間
HISMART HS-Y01 25-70℃ 0.5-99時間

ほぼ最安

1℃刻みで温度設定が出来て、しかも70℃まで設定可能な製品としては最安クラスです。多くのメーカーが65℃を上限にしているなかでこれは70℃というのも魅力の1つです。

設置場所が小さい

大きい製品だと、設置面積が16 cm角くらい必要ですが、この製品は本体がスリムに作られていて12.5 cmです。

高級感には欠ける

見た目としてはそこまで安っぽい感じはありませんが、ボタンを押したときの音がピッピッではなくペコンッペコンッという感じで、操作した時に少しチープさを感じてしまいます。でもコスパはすごく高いという印象です。

不具合

  • 電源をOFFにしても2,3秒後に勝手にONになるときがある

  • 25℃を指定しても明らかに40℃くらいになるときがある

  • 電源OFFを押すとOFFにならず、指定時間が変更された(7時間→8時間)

これは私が使っていた個体だけの不具合かどうかは分かりませんが、実際に起こりました。「これだったらもっと高級なのを買っておけばよかったな」、と思う部分がありつつも「安かろう悪かろう」と思って割り切って使い続けていますが、使い方にコツが要りますね。

なので、性能にこだわるのであれば私は違うのをオススメします。メーカーさんには悪いですが、嘘はつけない。

ビタントニオ: VYG-11

YOGURT MAKER ヨーグルトメーカーVYG-11

メーカー公式ページ。

料理別の調理温度
メーカー 品番 温度 時間
ビタントニオ VYG-11 25-70℃ 0.5-99時間

操作感や音などはこの動画で確認できます。(3分31秒頃~)

価格の割にはボタンの操作感(クトゥンクトゥンって感じ)、アラーム音の質感、見た目などで全体的に高級感を感じられます。来客者に見られても恥ずかしくないデザインです。

アイリスオーヤマ: KYM-013, IYM-013

アイリスオーヤマ: KYM-014 ヨーグルトメーカー

メーカー公式ページ。

料理別の調理温度
メーカー 品番 温度 時間
アイリスオーヤマ KYM-014 25-65℃ 1-48時間

品番の違い

  • KYM-014(2018/8/15)
  • IYM-014(2018/7/23)
  • KYM-013(2017/12/22)
  • IYM-013(2017/12/12)

かっこ内はAmazon.co.jp での取り扱い開始日です。
見た目がそっくりで品番が違うのがいくつかありますけど、後ろの数字が大きいほうが新しい製品です。IYMとKYMの違いは性能などを見比べても全く同じでイマイチ分かりませんでした。マイナーチェンジとかかな?

自動メニュー搭載

この製品には自動メニューのボタンを押すだけで時間や温度を自動設定してくれる機能がありますから、「作り方ようわからん」って人にはオススメです。

ヨーグルトを毎日食べることのメリット、菌の種類とか美味しいとヨーグルトの作り方はこちらで紹介しています。良かったら併せてお読みください↓↓↓