デジタルカメラ用の三脚を買う時に気をつけたいこと

2020年4月7日

使ってみないと分からない「意外な落とし穴」に注意しましょう!

固定ツマミは円柱形がベスト

ミニ三脚を手持ちした時の様子

これはテーブル三脚(ミニ三脚)に限った細かい話かもしれませんけどね。

三脚は置くだけではなくてこんな風に手持ちするときにも便利なんですが、その時に固定ネジのツマミと指が干渉します。ツマミが円柱形なら割と指にフィットしますが、羽根が付いているタイプだと締め具合によって羽根の向きが変わるので、指に食い込んだり邪魔になったり、使いにくいこともあります。

まぁ個人的な意見なのかもしれませんけどね。でも少なくとも現時点で私の中では円柱形がベストです。

自由雲台であること

自由雲台とは、足元がボールジョイントになっていて、上下左右の色んな方向へ自由にカメラの向きを変えることが出来る台座のことです。

英語だとこんな呼び方。↓

  • Pan head
  • Ball head
  • Free head
  • Tripod head(三脚の土台という広義も含む)

従来型の雲台でも上下左右の方向転換は可能ですが、縦軸と横軸の固定ネジは独立しているので、それぞれで調整する必要があり、手間がかかります。

一方、自由雲台なら1つのネジで上下左右すべてを管理できます。

アルカスイス互換のクイックシュー機能に対応しているか

アルカスイス互換とは、アルカスイス(ARCA SWISS)という会社の作った雲台の形状規格のこと。主に次の2つの特徴があります。

  • 幅38 mmのプレート
  • ジョイント部分が45°の蟻継ぎ
  • 3/8インチネジが標準(1/4インチネジもあるけど3/8インチがメインという感じ)

アルカスイスはカメラシステム全体を設計していますが、その中でも雲台が世界標準になりました。

ネジのサイズはなるべく統一

ネジのサイズ
通称 インチサイズ 分母統一サイズ
細ネジ 1/4インチ 2/8インチ
太ネジ 3/8インチ 3/8インチ

カメラ周辺だと、よく見かけるのはこの2種類です。

デジカメの本体底部にあるネジは1/4インチです。なので通常、カメラ底部と三脚のクイックシューは1/4で固定しますし、他の部分が3/8でもカクイックシューだけ1/4という三脚が標準的なはずです。でも三脚と雲台部分のネジには1/4も3/8も存在します。

カメラと三脚の各接続部分のネジ

カメラ側から順にこういう構成です。

パーツ 上側 下側
カメラ 1/4インチ
クイックシュー 1/4インチ アルカスイス互換
自由雲台 アルカスイス互換 1/4インチ or 3/8インチ
三脚 1/4インチ or 3/8インチ

でも手元にある私の撮影機材では3/8のほうが多い。三脚、マイクスタンド、ショックマウントはすべて3/8。マジックアームが唯一1/4なのでムズムズする。

1/4(2/8)と比べると3/8のほうがネジが太いわけで、強度、耐久性の面から見ても安心できます。別売りの変換ネジを用意すれば互換は可能ですが、手間・コスト・紛失リスクを考えると、なるべく避けるべきです。

サイズはどちらでもいいですが、いずれにせよ大事なのはなるべく統一することです。

カバンなどに収納可能か

大きい三脚ならカバンの上とか横に固定できるサイズか、ミニ三脚ならカバンの中に入るかどうかは大きなポイントです。携行する時にミニ三脚がカバンに入らないのは結構ストレスです。カバンを買う時にも注意したいですね。

高さ調整は十分に足りてるか

高さの調整は後付けでも対応可能な場合もありますけど、やっぱりその製品だけで高さを確保できるほうがいいです。「そういうパーツは必要になったら後から買い足そう」という発想はなるべく避けたほうが将来的には無難な場合が多いように感じます。サイズ変換ネジもそうですが、少ないパーツで完結するほうがラクだし、何より美しい。

なるべく軽量がいい!けど・・・

  • なるべく軽量素材
  • 許せる範囲でなるべく大きな三脚
  • 価格は二の次

携行性を考えると、三脚はなるべく軽いほうがいいです。高級機ならカーボン製などもあります。

一方で「三脚は重い方が安定する」という考え方もあります。でも軽い三脚で不安定だとしたら、そもそも三脚が小さすぎるということも考えられます。

例えば、自転車のハンドルくらいの小さなミニ三脚にアクションカムを取り付けて問題がなかったとしても、デジカメを取り付けるとグラグラするという場合です。こういう場合はいくら三脚自体が重たくてもグラグラしますし、もっと脚を大きく広げることができる三脚を買うべきです。まぁ、三脚は大きければ大きいほど安定するというのは当たり前の話ですが、価格や携行性との兼ね合いの中で許せる限り大きな三脚を買うべきです。小さくて不安定で使えない・・・となってしまっては、携行性もへったくれもありませんので。私もコンパクト性を重視して超軽量小型のミニ三脚を買ったことがあるのですが、結局ほとんど使わなくなってしまいました。

三脚って使わなくなると本当に邪魔な上にゴミ同然の存在になってしまうので、買う時にはなるべく無駄な買い物はしたくありませんよね。

下のリンクではおすすめのミニ三脚を紹介しています。本格的な大きなやつじゃなくて、手持ちも出来るYoutuberとかVlog向けの小型の三脚です。