耳が痛くならない寝ホンのオススメ

良い寝ホンの条件や、長時間使用しても耳が痛くなりにくいオススメの寝ホンを紹介します。

寝ホンとは何?

寝ホン

寝ながら使えるイヤホンの略。
ベッドや布団の上で横になった状態でも使える、耳が痛くならないイヤホンのこと。扁平した形状で耳にフィットして、装着した状態で耳を枕に当てても快適に使用することができるイヤホンのこと。

最高の寝ホンの条件は有線であること

「無線のほうがコードが邪魔にならないから良い」と思うかもしれませんが、経験上では最強の寝ホンはマイク付きの有線タイプです。
理由は主に次の点です。

理由1: マイクが付いている

最近だと、寝ホンをする時に繋ぐのはウォークマンやiPodのような音楽再生のみではなくてスマートフォンであることが多いのではないでしょうか。

LINEなどの無料通話アプリで通話することが主な目的の人も多いでしょう。Bluetoothの無線のイヤホンはマイクは付いていませんから話になりません。(文字通り)

もちろんマイク付きで通話も可能なイヤホンも存在しますが、本体が大きいので寝ながら使うと耳が痛くなります。(普通の消しゴムくらいの大きさ)
また、マイクが枕と顔に挟まれて聞こえにくいし、「ガサガサ」という雑音も入るし、ほぼ通話不可能になります。

左右のイヤホンがコードで繋がっていてマイクも付いている製品もありますが、それだと実質的に有線タイプと同じになりますし、バッテリー切れのデメリットが増えるだけです。

理由2: Bluetoothによる無線通信タイプはハウジングが大きい

「通話をしないからマイクは要らない」という場合でも、無線通信タイプのイヤホンは通信するための機器を本体に組み込んでいるので、本体が大きくて、やっぱり寝て使うと耳が痛くなりやすいです。

理由3: バッテリー切れの心配がない

オーバーヘッド型のヘッドホンとは違いイヤホンはとても小型です。バッテリーも小さいので連続再生時間も1時間~3時間程度の製品がほとんどです。
マイク付きで左右がコードで繋がっているタイプでも6~8時間です。でもそれって結局コードがあるじゃないですか!?

充電式だと、15分充電で1時間使用可能(Air Pods)とか、2時間充電で6時間使用可能な製品が多いです。

毎日使う場合、6時間保つタイプでも1週間に1回は使用中にバッテリー切れが発生します。これが毎週起こるんですよ。Air Podsみたいに左右が完全に独立しているタイプなら毎日充電が必要です。
起きている時なら何とも思わなくても、寝転んでいる時にこれが起きるととても面倒です。オートオフ機能があるならともかく、寝落ちしたら1日2日でバッテリーが切れて、バッテリーの管理がとにかく面倒です。

理由4: 有線イヤホンならベッドの中で行方不明にならない

Bluetoothで無線するタイプだとコードがありませんから、そのまま寝落ちた時に耳から外れてベッドと壁の隙間に落ちたり、布団に潜り込んだりして、イヤホンがどこにいったのか分からなくなるリスクがあります。

「目を覚ました状態で」使うのなら紛失することは無いでしょうが、「睡眠ではないのにそこまでワイヤレスにこだわる必要ある?」というのが正直なところです。

理由5: ガチの睡眠時はスマートフォン本体のスピーカーを使うべき

寝ホンとは言っても、ただ「横になっているだけ」で、実際の睡眠時に使う人はそこまで多くない気がします。(私だけ?)

本当にガチで睡眠に入る時には、私はスマートフォンをベッドのサイドテーブルに置いて本体のスピーカーで音楽を再生しています。

そうじゃないと、どんなにつけ心地の良い寝ホンでも多少は耳が痛くなるし、深い睡眠を摂ることができません。

またイヤホンだと寝ている時に外れて、朝の目覚ましアラームが聞こえないということもあります。
iPhoneでもAndroidでも、デフォルト設定ではイヤホンを付けた状態でアラームが鳴った場合、イヤホンと本体スピーカーの両方から音が出ます。でも、もし寝ている間にイヤホンジャックが外れて、しかもイヤホンが密閉型のカナル型イヤホンだったら本体スピーカーの音が聞き取れない可能性もあります。

なので、ほとんどデメリットしかないんですよね。

これらの理由から、寝ホンはマイク付きの有線タイプであるべきです。

おすすめ製品

Philips SHE4205

私はこれを持っているんですが、個人的には今までの寝ホンでダントツNo.1ですね。他にも色々紹介しようとも思ったんですけど、現状ではこれ一択です。

音は少し乾いた感じだが、通話には最適

カナル型イヤホンは音楽を聞くときには重宝しますが、通話では自分の声の聞こえ方が実際の会話の時と違うので、音量とかトーンが自分でわかりにくくて通話には不向きです。

確かに、密閉型イヤホンに比べると迫力や低音が少し物足りない感じはあります。
でも耳の中が蒸れませんし、通話する時は自分の声も聞こえやすくてとても通話に適しています。

ゴム素材を使っていないから簡単に清潔を保てる

iPhoneの純正イヤホンでもそうなんですけど、大抵のイヤホンは耳と接触する部分にゴム質の素材が使われていることが多いんです。
理由は「耳に触れても冷たくないから」とか「柔らかく感じるから」とか「密閉感が増すから」なんですけど、ゴム素材って臭くなりやすいし不衛生なんですよね。しかもゴシゴシ擦ると傷つくので手入れにも気を遣います。

密閉型のゴムは取り外せるからまだいいんですけど、外せないタイプは衛生管理が面倒です。
また、このゴムが白っぽい場合、劣化して変色したときの姿がなんともみすぼらしい。削れたりめくれてくると尚みすぼらしい。買い換えろってことなんですかね(笑)

一方、この製品は装着部分が全部ツルツルした素材で、しかも本体表面に凹凸も少ないので、耳汚れもティッシュやクリーニングクロスで簡単に拭き取ることができるので常に清潔を保つことが出来ます。音が出てくる部分もごく小さなパンチングのような構造で、ゴミが溜まりません。

金色の部分はメッキですかね?毎日のように使ってもめくれたり欠けたりもなく、耐久性も申し分ありません。

私史上、最高に耳が痛くならない

寝ホンを始めて云十年。どんなイヤホンでも多少「耳へねじ込む感」があって、私はイヤホンで耳が痛くなりやすいタイプだと自認するほどです。でも今まで私が使ってきたいくつものイヤホンなどに比べて圧倒的に痛くなりません。

ちなみに私は、iPhoneの純正イヤホンだと寝ていなくても2~3時間くらいつけてるとほぼ確実に痛くなってきます。

この製品は1年ほど使ってますけど、今まで痛くなったことがありません。
カナル型のシリコンゴムみたいな圧迫感もなく、長時間の使用にとても適していると感じます。

カラーは白と黒の2種類があります。白のほうが圧倒的にオシャレだと感じますけど、半年から1年ほどで黄ばみが目立ち始めるので、長年使うつもりなら黒のほうが無難っちゃ無難です。