全自動ドラム式洗濯機のおすすめ(洗剤・柔軟剤自動投入も乾燥も)

2018年3月13日

ドラム式洗濯機についてまとめました。ここで紹介する機種はこんな機種です。

  • とにかく全自動
  • 洗濯から乾燥までおこなってくれる
  • 洗剤・柔軟剤も自動投入
  • 洗濯物を入れてスイッチを押すだけで良い

つまりこんな人におすすめしたい。

乾燥機能を積極的に使いたい

マンション暮らしで天日干しが難しい家庭等には便利です。乾燥機能を使えば雨でも冬でも安定して乾かせます。

2人~5人暮らし

4人分の1日の洗濯量は約7.0kgに相当しますが、洗濯物の配分によっては5人暮らしでも自動乾燥まで十分カバー可能だと思います。

子供にも自律的に洗濯機を使って欲しい

「洗剤・柔軟剤 自動投入」の機能が搭載されているので子供でも操作しやすい。洗剤に触れずに洗濯を開始できるので安心です。

選定の基準は以下とおりです。

  • 乾燥機能付きに限定する(乾燥機能付きじゃないとドラム式である意味がない。と言っても、9割以上の製品が乾燥機能付きですが)

  • ヒートポンプ式、ヒートリサイクル式、ヒーター排気式、ヒーター式、それぞれのランニングコスト(電気・水道代)も考慮する

  • その他の機能はあるか(風呂水ポンプ、温水洗浄など)

1位:日立 ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-SX110EL/R

日立 BD-SX110EL/R

メーカー公式ページ。左開き右開き、どっちの開きもあります。

  • BD-SX110EL(左開き=左吊り元・右取手)
  • BD-SX110ER(右開き=右吊り元・左取手)
スペック概要
項目 詳細
スタイル 洗濯乾燥機
開閉向き 左開き、右開き
洗濯容量 11 kg
乾燥容量 6 kg
乾燥方式 ヒートリサイクル乾燥
風呂水
温水洗浄
洗濯/1回(水道+電気) 21.8円
洗濯+乾燥/1回(水道+電気) 36円
  • 大容量。

  • 無い機能と言えば温風洗浄(温水洗浄はある)、インバーター、ヒートポンプくらいでほぼフルスペック。

  • ヒートリサイクル方式で電気代がヒートポンプ並みに安い。

ヒートリサイクル方式

日立独自の方式。運転時に発生する熱を乾燥時の温風として利用する方式で、従来のヒーター式よりも電気代が安く、ヒートポンプ式と同等の電気代。

日立の乾燥機能にはヒートリサイクル方式という特殊な方式が採用されていますが、この電気代はヒートポンプと同等に安いです。(ヒーター式は高い)
機能面や容量から言って、家庭用としてはほぼフルスペックと言ってもいいでしょう。

BD-SV110EとBD-SX110Eの違い

  • BD-SV110E
  • BD-SX110E

同じシリーズでそっくりな製品があります。どう違うのか、違う部分だけを下で示します。

BD-SV110EとBD-SX110Eの違い
項目 BD-SX110E BD-SV110E
市場価格(調査時) 20万円前後 17万円前後
発売日 2019年 9月21日 2019年 8月10日
洗剤・柔軟剤 自動投入
スマホ連携
ロゼシャンパン ホワイト
重量 80kg 79kg

自動投入機能は必須

上で述べたとおり、この機種は自動投入機能が付いているだけで2~3万円高いのですが、それだけの価値があります。
例えば自分で洗剤を入れるとこんなデメリットがあります。

  • 洗剤や柔軟剤を入れる手間が洗濯の度に発生する

  • 洗剤で手が汚れたらそれを洗う手間も発生する

  • 自分だとつい洗剤を多く入れてしまう

こういう無駄なコストが1回あたり5円とか10円だとして、年間で3000円、10年で3万円。どう見積もるかにもよるんですが、私はもっと価値があると思っています。だったらもうケチらずにこっちを買ったほうがよっぽど利口じゃない?と思うんですよね。過ぎ去った時間は大富豪でさえ買えないんです。

ボール洗剤より更に手軽

最近だとボール状のジェル洗剤もありますが、あれだと1回あたりの洗濯量を考えないといけません。少ない洗濯量だと勿体無いですからね。でも自動投入機能があれば分量も自動で調節してくれますから、そういうことを考えることからも開放されます。経済的な面からもおすすめです。

パナソニック製とのホコリの量の違い

乾燥機能を使った場合、「取り出し口にホコリがたまり、洗濯の度にまずホコリの掃除をしなければいけない問題」というのが発生します。
そして日立製とパナソニック製(NA-VX800AL等)と比べた場合、日立製のほうが取り出し口のホコリの量が多いという意見や動画が多く見られます。これは多くのユーザーが指摘しています。

そう聞くとパナソニック製に・・・とも考えるのですが、私が調べた限りではまだ日立製が優勢です。
以下にその理由を箇条書きにします。

  • パナソニック製は現時点は日立製より5万円ほど高い。(調査時)

  • 電気代も10年以上で1万円以上高い。(NA-VX800ALと比較すると1日で3.1円違う。3.1円*365日*10年=11315円)

  • つまり、トータルだと10年で6万円以上の差が出る計算になる。

  • どっちだろうがホコリは多少なりとも付いていて、掃除する必要はある。

  • しかも、パナソニック製は溝にホコリがたまり、ブラシ等を使って掃除する必要がある。一方、日立製は掃除が容易な印象。

この時点で、両者の価格が同じくらいなら「どっちでもいいかも」となるかもしれませんが、5万円以上の差額を考えると「日立製でいいんじゃない?」となります。

定期の手入れも優秀

パナソニックは定期手入れが1ヶ月に1回なのに対して、日立は3~4ヶ月に1回の手入れで済みます。

自動お手入れ、槽洗浄の違い

洗濯槽の洗浄には2種類あります。

  • 自動槽洗浄(洗濯物のすすぎの前後についでに掃除する機能)
  • 定期的な槽洗浄(洗濯物を入れずに槽洗浄を目的にした運転で、たまにおこなう手入れ)

パナソニックの「自動お手入れ(自動槽洗浄)」や「槽洗浄コース」はこちらを確認してください。槽洗浄は月1回が目安。(パナソニックのお手入れに関するページ

それに対して日立はこちら。(日立のお手入れに関するページ

乾燥ダクトの自動清掃

日立はヒートポンプユニットに加えて乾燥ダクトも自動でお掃除してくれます。

こういった部分の掃除の有無は、経年後の能力の低下にも影響してくるので地味に重要です。

2019年10月発売当初は35万円前後でしたが、2020年8月調査時では20万円前後まで推移していてかなり買い頃感があります。

2位:パナソニック NA-VX800AL/R

じゃあパナソニック製が全然ダメかというとそんなこともなくて、メリットもあります。それは乾燥時間がめっちゃ早いということ。

ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX800AL/R

メーカー公式ページ。左開き右開き、どっちの開きもあります。

スペック概要
項目 詳細
スタイル 洗濯乾燥機
開閉向き 左開き、右開き
洗濯容量 11 kg
乾燥容量 6 kg
乾燥方式 ヒートポンプ乾燥
風呂水
温水洗浄
洗濯/1回(水道+電気) 21.8円
洗濯+乾燥/1回(水道+電気) 39.1円
乾燥時間の違い
製品 洗濯時 洗濯乾燥時
パナソニック NA-VX800AL 32分 98分
日立 BD-SX110EL 33分 165分

パナソニックのほうが高出力なので乾燥が約1.7倍(1時間7分)も早く、日立製の約60%の時間で乾かせます。

  • 家族が多いなどで洗濯物が多くて、1日に2回洗濯することもあるから回転をあげたい

  • 仕事から帰ってきて夜に洗濯するから早く運転を終了させたい(近所迷惑にもなるし)

  • 忙しい生活様式だからとにかく早く乾かしたい

こういう家庭では1時間以上早く運転を終了できるというのは結構なメリットではないでしょうか。あとは上で述べた通り金額との折り合いですね。

まとめ

機能面でみれば、ドラム式の全自動洗濯機のメリットはかなり魅力的です。雨の日や寒い時期に確実に洗濯物を乾かしたいのであれば、やはりドラム式の方が乾燥効率や電気代などのランニングコストの観点でも有利です。しかも昔にくらべてかなりやすくなりました。これからもっと普及するのではないでしょうか。

購入価格をなるべく抑えたいという人は縦型洗濯機も検討してみてはどうでしょうか。