加湿空気清浄機の方式の違い、購入時の注意点

日本は、夏場はジメジメするのに冬場はとても乾燥します。加湿機を駆使して部屋を快適に保ちましょう!
このページでは加湿空気清浄機の加湿方式の違い、方式別の特徴、購入時の注意点などを紹介します。
オススメの加湿空気清浄機は下記リンクを参照してください。コスパ重視、性能重視でそれぞれ紹介しています。
加湿空気清浄機とは?
- 加湿空気清浄機
部屋を潤す加湿機能と、空気清浄機能を持つ1台2役の空調機器のことです。
タンクに入れた水を気化させて、部屋に潤いを与えます。
加湿空気清浄機は本当に必要か?
買わなくてもいい場合もありますが、これは部屋の使い方によります。例えば・・・
- 24時間エアコンや暖房を点けっぱなし
- 部屋の開閉も少ない
こういう部屋なら、正直いって個人的には加湿空気清浄機は要らないと思うんですよね。もちろん除湿機や空気清浄機は必要です。
この話は以前にエアコンの正しい使い方を解説した時にも触れました。良かったら併せてお読みください。
でも出かける度に暖房を消すような使い方をしているのなら加湿機は必要です。
- 出かける時に暖房をOFFにすると、室温が下がる
- 空気中の水分が結露してアルミサッシなどに水滴として現れて、空気は乾燥する
- 帰ってきて暖房をONにすると、相対湿度が下がり、喉がイガイガする
- 風邪やインフルエンザにかかりやすくなる
こういう悪循環に陥るからです。空気が乾燥していると、風邪やインフルエンザの罹患リスクが高くなります。
もしインフルエンザにかかったら仕事も休まなければならないし、治療費もかかります。治療費は症状などでまちまちでしょうが、安くても3000円、長引いたら1万円~3万円という人もいます。しかもその間はお給料を稼げません。1人ならまだいいですよ、家族で集団感染したら悲惨ですよ。
加湿機を家に置いたら風邪を絶対に引かないというわけではありませんが、確実にリスクを減らすことができます。部屋も潤って、健康も保てるので決して損な買い物ではありません。
加湿方式の違い
加湿方式には4つのタイプがあります。
- スチーム方式
- ヒーターレスファン方式
- ハイブリッド方式
- 超音波方式
- スチーム方式
水を温めて気化させることで水分を空気中に放出する方式。
- メリット
-
- 加熱するので常に水を殺菌できて衛生的
- 加湿能力も高い
- メンテナンス頻度が1か月に1回で済むので手入れが楽
- デメリット
-
- 電源ONですぐに加湿されない
- 加熱にエネルギーを要するため、電気代が高い(月1300円ほど)
- 蒸気が熱いので、火傷する可能性がある
- 強制的に加湿するので、調節を誤るとを必要以上に加湿してしまう場合がある(過加湿)
- ヒーターレスファン方式(気化方式)
水で湿らせたフィルターに空気を当てて優しく気化させる方式。
- メリット
-
- ファンを回転させるだけなので、電気代が安い
- 出てくる水蒸気は冷たいので火傷する心配がなく、安全
- 部屋の湿度が高い場合は加湿速度が遅く、湿度が低い場合は早く加湿できる
- 湿度を上げすぎてしまう過加湿が起こりにくい
- デメリット
-
- 加熱しないので雑菌が繁殖しやすく、不衛生になりやすいため、こまめに手入れする必要がある
- フィルターに寿命がある(ただし約10年保つ製品が多い)
- 急速な加湿ができない
- 超音波方式
-
- メリット
-
- 小型
- 静か
- 熱くならない
- 加湿能力が高い
- 電気代が安い(150円)
- デメリット
-
- 加熱しないので雑菌が繁殖し、不衛生になりやすい
- ある程度は手入れが必要(頻度は週1程度)
- 水に含まれるカルキ成分等も部屋に飛び散る
- ハイブリッド方式(スチーム方式+気化方式)/(スチーム方式+超音波方式)
-
- メリット
-
- 熱くならない
- 加湿力が高い
- 手入れ頻度が低いから、手入れが楽(頻度は1~2ヶ月に1回程度)
- デメリット
-
- 純粋なスチーム方式ほどではないが、加熱することもあるので電気代が高い(1ヶ月1000円)
- 両方の機構を備えていて、構造が複雑で手入れが面倒
加湿方式別の性能・特徴一覧表
機能 | 方式 | 1時間あたりの電気代 | 衛生面 | 夏 | 冬 |
---|---|---|---|---|---|
加湿 | スチーム式加湿 | 3.5円~7円 | ◎ | ◎ | ◎ |
気化式加湿 | 0.1円~0.7円 | △ | ◯ | ◯ | |
超音波式加湿 | 0.9円~1.1円 | △ | △ | △ | |
ハイブリッド式加湿 | 加熱時: 4.8円~5.4円 非加熱時: 0.1円~0.7円 |
◯ | ◎ | ◎ |
空気清浄機の方式の違い
空気清浄機能の方式には主に3つのタイプがあります。(下で説明しますが、実質的には2つです。)
- ファン式(フィルター式)
現在主流のタイプ。
ファンで空気を吸い込んでフィルターを通し空気中の粒子をフィルターでキャッチする方式。排気口からは綺麗な空気が出ます。空気清浄能力は優れているのが最大のメリットです。
ただしデメリットは2つあります。本体サイズと消費電力が大きいこと、ファンを使用しているので騒音が出やすいことです。
- 電気集塵式(プラズマ式)
業務用の加湿空気清浄機に使われている方式。家庭用でも最高級機に採用されているタイプです。
取り込んだ空気に電気を放電して空気中の粉じんを集めます。 放電でプラズマが発生するのでプラズマ式とも呼ばれます。
- イオン式
電極に高電圧をかけて空気中にイオンの流れを作り そこに入ってきた微粒子などを帯電させて集塵します。 ファンが無いのでデザインの制約を受けにくくコンパクトに作ることができます。ただしあまりの集塵力が低さに当局から排除命令が出るなどしたこともあり、現在はあまり流通していません。
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