家庭用エアコンの正しい使い方!臭いの消し方、電気代節約など

2018年1月26日

家庭の室内用エア・コンディショナー(エアコン)の正しい使い方ができていないと、知らない間に電気代を損していたり、場合によっては故障の原因となる事もあります。

エアコン風が臭い時に自分で出来る解決策

窓を全開にして換気しながら、冷房で最低温度(16度や18度)に設定して1時間付けっぱなしにするだけです。この方法なら、内部クリーンやフィルターを掃除しても取れなかった臭いを取ることができます。

なぜそんなことで臭いが取れるのか。それは結露による効果です。

窓を全開にすると、室内には絶えず湿った空気が入ってきます。それを全力で冷却するとエアコン内部では大量の結露水が発生し、水を排出するドレインに水がどんどん流れていき、溜まっていた室内のニオイ成分を洗い流してくれます。

部屋を閉めっぱなしにするとすぐに部屋が乾燥しドレインに水が流れにくくなるのですが、換気することでた

久々にエアコンを点けるとすごく臭い時ってありませんか。夏場しか使わない家庭だと1年近く放置された状態なので、中にイヤな臭い成分がたまっています。

16℃強風での電気代はいくらなのか

冷房全開で、しかも1時間も窓も全開にしたら電気代が高くなると心配です。計算してみました。

エアコンの機種にもよりますが、6畳クラスの600 Wだと税込み16.2円。23畳クラスの2800 Wの製品だと75.6円です。めっちゃ安い!

エアコン掃除を業者にお願いすると結構な金額を取られるので、臭かったらまずはこの方法を試してみてください。

自動、弱風、微風・・・最も節電効果が高い運転はどれ?

電源を点けたり消したりするのは良くない、ということは割りと一般的な知識ですが、持続運転するならどのモードがいいのか。

実は、自動運転が最も節電効果が高いと言われています。1

設定温度を1℃変えると◯◯%の節電になる

温度設定をたった1℃変えるだけでどれくらいの節電効果があるのか。以下にメーカーや実証サイトの主張をまとめました。

エアコン大手メーカーのダイキン
  • 冷房温度を1℃高めに設定すると10%の節電効果がある。2
  • 暖房温度を2℃低めに設定すると10%の節電効果がある。2
経済産業省 資源エネルギー庁(2015年時点)
  • 冷房温度を2℃高めに設定すると10%の節電効果がある。
  • 真夏のピーク時(14時)ならエアコンの消費電力は家庭電力の58%を占める(北海道を除く)。冷蔵庫が17%で、この2つで75%を占める。3 (P.93)(後述)
スマートジャパン|ITmedia(2011年時点)
  • ダイキンと資源エネルギー庁はそう言ってるけど、実際に計測した。
  • 30℃を超える夏日に冷房設定温度27℃と29℃の2℃なら、最大で60%も消費電力に違いが出た。
  • でも更に猛暑なら、ほとんど変わらない場合もあるだろう。
  • 運転時の消費電力のグラフを見ても、状況によって運転の仕方が全く異なり、一概に◯℃で◯%とはいかない。4

  • それぞれの話をまとめると、1%くらいしか差がないときもあれば60%くらいお得な時もある。長い目で見ればまぁ10%くらいじゃね?ということみたい。
  • 「真夏のピーク時にエアコンの消費電力は家庭電力の58%を占める」とは言っても、あくまでピーク時を切り取った話であって、ミスリードに等しい。1日や1ヶ月のスパンで見ればそんなに高くない。資源エネルギー庁の省エネ 性能カタログ2015夏の6ページのデータを見ると、家庭における用途別エネルギー消費は冷暖房(ストーブ、コタツ、ガス床暖房等、エアコン以外の暖房器具も合算)を合わせても平均は26.3%。3 (P.6)
  • っていうか、暖房より冷房の方が電気代が高いと思われがちだけど、それは誤り。暖房時の消費電力は、冷房時の消費電力の約3倍もある。2
  • 例えば夏は35℃を28℃へ7℃だけ下げるのに対して、冬は5℃から20℃へ15℃も上げる必要があり、この温度差が電気代の差に直結している。

冷房、ドライ、再熱除湿、電気代が安いのはどれ?

イメージ的にはドライの方が消費電力が少なそうなのですが、室温が下がりきった後の安定時で見れば、ある実験では冷房のほうが20%ほどお得です。4

でもこれって、29℃の冷房と再熱除湿ではないドライを比較しているんですよね。29℃の冷房ってちょっと熱くないですか?私はいつも再熱除湿ではない通常のドライ(弱冷房除湿)です。

冷房、ドライ、再熱除湿の電気代の差(27円/1 kWh
モード 24℃設定 29℃設定
冷房 11.0円(407 W 4.32円(160 W
ドライ(弱冷房除湿) 4.1円(151 W 5.562円(206 W
ドライ(再熱除湿) 14.9円(551 W

各データは完全に同一条件での試験ではありませんが、ドライモードだと室温に関係なく安いということが分かるのではないでしょうか。

室温を29℃以上にしたいなら冷房がお得、それ以下なら温度が下がるほどドライのほうがお得です。多くの人が設定してそうな27℃~28℃あたりだと冷房とドライの電気代の差はあまり無いと言えそうですが、総合的にはドライが若干有利に思えます。

冷房、除湿、再熱除湿の除湿量

下表で示します。

各モードでの除湿能力と電気代
モード 室温の下がりやすさ 除湿量 電気代
冷房 とても下がる
ドライ(弱冷房除湿) 少し下がる
ドライ(再熱除湿) 下がりにくい

上記を踏まえると、24時間など長時間エアコンをつけている場合は急激な除湿が不要ですから、ドライモードで除湿強度を1番弱くして、風量も1番弱くするのが1番お得です。

24時間エアコン点けっぱなしの電気代の比較

上記のデータを用いれば、例えば夏場に24時間運転をすれば4.1円*24時間*30日=2952円。1ヶ月約3000円です。

では、つけたり消したりした場合とどれくらい違うのか。一番客観的な視点で、且つ皆さんが納得しそうな内容だったのは、次の2つです。

  • 東京電力からの電気ご使用量のお知らせを開示しているエネチェンジの記事
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  • 2016年2月に日経新聞に掲載された、東京大学工学部建築学科の前真之研究室が作成したExTLAという熱シミュレーションを用いた検証内容(コラムを執筆した松尾氏は一級建築士)
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松尾氏のコラムでは、エアコンについて、14~15時間の間欠運転をした場合と24時間連続運転とを比較しています。結果は、24時間連続運転したら電力量は+16%だったが、深夜割引もあるので料金は+9%にとどまったということです。

私も、外泊でもしない限り、夏と冬はエアコンを24時間つけっぱなしにしています。住宅の規模にもよりますが、その差は500円から1000円ほどに収まることが大半です。
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その1000円が惜しくて毎日必要な時だけ点けたり消したりするか、快適性を重視するかによって選択は分かれますが、約1割プラスするだけで次のようなメリットを得られるので、そこまで高い価格差では無いといえます。

  • 24時間常に快適になる
  • 温度変化によるコールドショックのリスクを減らせる
  • 乾燥(重量絶対湿度の低下)による冬場の風邪やインフルエンザウイルスの感染リスクも減らせる
  • 結露・カビ・ダニも抑制出来る

高齢者や子供の健康管理の一環にもとても有意義ですし、この金額差は想像より遥かに安いのではないでしょうか。

間欠運転

連続稼働ではなく、一定の時間を置いて稼働と停止を繰り返すこと。

コールドショック(Cold shock response)

夏に暑い屋外から寒い屋内に入ったり、温かい部屋から冬の冷たい室外に出たりした時、急激な温度低下によって心肺に負担がかかる現象。冷水に浸かった時に起こることもあれば、寒い時期の過剰な換気で起こることもある。8

重量絶対湿度

1m3(立米)あたりの空気中に含まれる水蒸気量。

最近のエアコンが前方に飛び出している理由

正しい使い方の話からは少し逸れますが、気になる人もいるのでは?

2000年代頃と比べると、最近のエアコンはとても前に飛び出しています。

エアコンの進化は何で決まるのか? – 多賀一晃 (生活家電.com主宰)

1997年に京都議定書が採択されて以来、最も消費効率の良い製品以上の省エネ効率を目標にしている。省エネを追求すると熱交換器とファンの距離を近づけることになり、結果として前方に飛び出した本体形状になる。

以前まで私は、飛び出ているデザインを見て「なんだ!このデザインは!」とメーカーのセンスを疑っていたのですが、なるほどそういう理由があったのですね。

エアコン暖房24時間と床暖房24時間

すみません、これはなかなか正確な情報は掴めませんでした。本当に様々な情報があって、どれが正しいとも言えません。

  • 電気ヒーター式の床暖房で実験してみたらエアコンの2倍かかった

  • 大差がなかった

など。でも多くで共通している点は使用環境や温度設定がほぼ不明だったということです。

住宅環境はさまざまです。私も建築士のはしくれながら言わせてもらうと、暖房の効率はRC構造か木造かで熱容量から違う時もあれば、外断熱か否か、サッシが複層ガラスか、など様々な条件に大きく左右されるので一概に言えない上、それらが不明なまま「実験したらこうでした」と言われても「へー、そうなんだ!」となるのはちょっと難しいです。

発言小町を見てみると、床暖房24時間の場合はガス代が15000円から30000円までが多いようでした。9

主な故障原因

本体内部にホコリが詰まっている

エアコン本体を定期的に掃除をしなかった場合、内部でホコリが詰まり、温度遷移が十分におこなわれず、エアコンの効きが悪くなることがあります。

また、本体だけではなく室外機の掃除も必要です。これを怠ると、やはりエアコンの効きが悪くなり電気代も高くなるのですが、ほったらかしの人は結構多いです。

室外機の設置方法が良くない

室外機は直射日光が当たらない風通しの良い場所に置くのが基本です。また、室外機のファンの送風を妨げる障害物がある場合にもエアコンの効きが悪くなります。

室外機に積もった雪を放置している

室内にいるとあまり実感がありませんが、冬場に雪が積もった時は、室外機が雪で埋もれていないか注意してください。

除雪しないまま暖房をONにするとどうなるかいうと・・・。

  1. 部屋を暖め始めて、室外機から冷気を放出する
  2. でも雪で塞がれて上手に排出できない
  3. 内部が凍る
  4. 暖房を一旦停止して、デフロスト運転(霜取り運転、除霜)が始まる

これを繰り返して故障の原因となります。積雪地方に住んでいる人は割りと気づきやすいですが、普段積雪のない地域に住んでいる人は見落としがちです。

冷媒ガスの減少や配管への空気の混入

主な要因は施工不良です。これはガスチャージをすれば直りますが、料金は結構高いです。1万円から2万円はするので、エアコンの使用年数を鑑みて買い替えるほうがお得な場合もあります。