日立の洗濯機ビッグドラムで下水の臭いが気になる原因はトラップ?対処法は?
日立のドラム式洗濯機 ビッグドラムシリーズの機種では下水の臭いが気になるトラブルが起こることがあります。ここでは、その解決策について記述します。
普通、洗濯機からの水を排水口へ流すには排水ホースからエルボーを通して封水トラップへ排水するのが一般的です。
- 水封
封水トラップに水をためること。水封(すいふう)、または封水(ふうすい)とも言う。
- 封水トラップ
排水管内に水を溜めて、悪臭、有毒ガス、害虫や害獣などの侵入を防ぐための器具や構造のこと。
- エルボー
排水口と洗濯機の排水ホースをつなぐL字型の器具。
もくじ
下水の臭いが発生する条件と原因
- 専用のトラップが設置されていない
- 空冷除湿モードで乾燥機能を使っている
ビッグドラムでは、ヒートリサイクル式の乾燥で空冷除湿モードにした場合、湿った空気を排水口へ排出することで洗濯機内の湿度を下げています。
排水口へ湿った空気を送り込むと、水封のためにトラップに溜めてある水が吹き飛ばされるので、一時的に下水からの空気が逆流する環境が生まれます。洗濯終了時には自動で排水口へ水を流すことで再び水封するので、ずっと逆流する状態になることはありません。
でも逆流してきたクサイ下水の空気が排水ホース内などに残り、洗濯物に臭いが移ったりすることがあります。これがクサイ原因です。
排水口周辺が濡れている場合は排水トラップカバーを取り付ける
また、これはニオイを直接関係の無い話ですが、エルボーを用いた一般的なトラップが設置されていてもトラップカバーが設置されていない場合は排気の風圧によって排水口の周辺に封水が飛び散ることがあります。その場合はトラップカバーを取り付けて下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=s5bVx7IYlXk下の画像のような状態だと水が飛び散りやすいです。
対策1: 下水からのクサイ空気を遮断する2つの対策方法
水冷除湿運転にする
- トラップを買い替える必要がない。
- でも水道代がかかることになる。
これが1つ目の対策。
一番簡単な対応策です。水冷除湿の場合は洗濯物から出た湿気を冷却水で結露させてその水を排水するので、トラップの水封を吹き飛ばすことはありません。
ただし、空冷除湿より水冷除湿の方が洗濯にかかるコストは高くなります。なぜなら、冷却のために水道水を使うからです。一般的なドラム式洗濯機での乾燥時の水道代は約15円~23円くらいす。
ビッグドラムの乾燥時の水道代が正確に何円なのかは不明ですが、それくらいは見ておいたほうがいいです。15円と仮定した場合、毎日使うと10年で5万円以上の差が出ます。(15円*365日*10年=5万4750円)
なので、乾燥機能を頻繁に使う人なら、業者に交換を依頼してでも専用トラップに買い替えて空冷除湿を使った方がお得です。
対策2: 専用の洗濯機用排水トラップを設置する
- トラップを買い替える必要がある。(トラップ本体価格+業者への設置依頼費用)
- その代わり空冷が使えるようになり、水冷の分の水道代が不要になる。
これが2つ目の対策。
専用の洗濯機用排水トラップを設置すれば、空冷除湿で排気しても臭いの逆流を抑えることができます。
- 2017年のPDFデータ
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- BD-NX120BL
- BD-NX120BR
- 2014年のPDFデータ
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- BD-V5700L
- BD-V5700R
- 2010年のPDFデータ
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- BD-V1200L
- BD-V1200R
で、ビッグドラムシリーズの過去の製品型番の取扱説明書を色々調べてみると、全部洗濯機用排水トラップ YT-T1を使うように案内されていたんです。
もしかすると違う型番では違うトラップを推奨しているかもしれないので念の為各自で確認してほしいのですが、少なくとも下記のシリーズでは全てYT-T1でした。
製品の外観を見てみると、トラップの上側が完全にカバーされていて封水が飛び散らない仕様にもなっているようなので、封水の飛び散りについてはかなり安心感があります。
頻繁に使う人で、ニオイが気になっているなら専用トラップへの交換を検討してみてはどうでしょうか。
このページでは下水のニオイのみについて触れましたが、他にもカビや雑菌のにおいがすることもあります。それらの解決には下記の動画を参照してください。
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