電気ケトルと電気ポットの選び方、違い、オススメ製品

2019年1月21日

電気ケトルや電気ポットなどの電気湯沸かし器について、それぞれの違いなどを紹介します。

電気ケトルのおすすめ製品はこちらで紹介しています↓↓↓

電気ケトルと電気ポットの違い

電気ケトルも電気ポットも、本体の底部から伝熱で水を温めて、短時間でお湯を沸騰させる電気機器です。基本的な機能は同じです。
では具体的にどう違うのか、説明します。

電気ケトル (Electric Kettle)

容量

容量は600 ml~1500 mlの小型の製品が多い。

消費電力

100 V, 1000~1250 Wが多く、電気ポットよりも200~300 Wほどワット数が高い。500~600 ml程度の水を100℃まで加熱する時間が3分前後の製品が多い。

給湯方法

移動が可能で、本体を持ち上げて対象物にお湯を注ぐ。この動作は普通の「やかん (Kettle)」と同じ。

保温機能

魔法瓶の構造を持つ製品は基本的なく、使うたびに加熱を繰り返す必要がある。

付属機能

高価な製品には、指定温度まで加熱する機能や保温機能を持つ製品もある。

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電気ポット (Electric Pot)

容量

容量は2000 ml~5000 mlの大容量の製品が多い。

消費電力

100 V, 900~1000 Wが多い。沸騰までの時間よりも電気代節約のために700 W程度に抑えられた製品もある。

給湯方法

基本的に移動は不可能。給湯するときは本体を持ち上げず、ボタン操作やポンプ動作でお湯を入れる。料理に使う「鍋(Pot)」も、鍋本体は火元から動かさず、持ち上げないのと同じように、ポットは通常移動させない。

保温機能

外周部は魔法瓶と同じような断熱機能を持ち、保温機能によって常に温かいお湯を出すことができる構造。

付属機能

基本的に持ち上げないので電気ケトルよりも大きく作られていて、保温機能を備えていて高価なことが多い。ただし、容量の大きさを勘案すると電気ケトルよりもコストパフォーマンスは高いと言える。

両者の違いは単語の持つ語感とその本来の道具の性質にあります。
つまり電気ケトルと電気ポットの違いは機能云々ではなく、移動性と給湯するときの動作の違いと言えます。

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それぞれのデメリット

電気ケトルのデメリット

必要な量を正確に読む必要がある

使うたびに必要な分だけ沸かす必要があるので、たくさん沸かしすぎて待ち時間が長くなったり、逆に足りなくてもう一度沸かさなければならない時もあります。

すぐに使えない

電気ポットのように加熱・保温を維持するわけではないので、給湯するために最低でも1分くらいは待ち時間が必要です。

冷めやすい

魔法瓶構造をしている製品は基本的にありません。
一度沸かしたあとでもう一度残りのお湯を使いたい、と思った時にはぬるくなっていたりします。

電気ケトルは保温機能付きを買うべき

何人暮らしであっても、電気ケトルを買うなら保温機能付きを私はオススメします。

例えば、両親は6時半に起きるけど子供は7時半に起きる、みたいに家族はみんな違う時間に起きます。

保温機能付きなら、朝の1時間ほどだけずっとお湯が用意されている状態を維持できるのですごく便利です。

これは1人暮らしでも当てはまります。最初にインスタントコーヒーを入れた後、おかわりしようとしたら「冷めてる・・・」ということが防げるからです。

電気ケトルではなく電気ポットを使えばいつでもお湯を使えますが、朝と夜しか家に人が居ない家庭だと、ランニングコスト面ではお得ではありませんし、そんな大容量も必要ありませんから、電気ケトルのほうが絶対にお得です。

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電気ポットのデメリット

電気代が高い

電気ポットはほぼ24時間お湯の温度をキープすることを前提にして使用します。そのため、保温の電気代がとても高くなります。
高性能な保温機能を持つ製品なら年間4500円程度ですが、効率の悪い製品は1万2000円ほどのモノもあります。

料理では使いにくい

本体は動かせないので料理には不向きです。鍋を電気ポットのところまで持っていくか、別の鍋にお湯を注ぎ変えなければいけません。
また、注ぐ速度も電気ケトルよりも非常に遅いです。

大きくて場所を取る

2 L以上の大容量であることが多く、電気ケトルよりも大きくて場所を取ります。

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それぞれのメリット

電気ケトルのメリット

電気代が安い

ライフスタイルにもよるかもしれませんが、短時間で必要量だけ沸かすので、無駄な電力消費を抑えることができて経済的です。

高速で給湯できる

注ぎ口が大きい設計の製品が多く、短時間に多くのお湯を注ぐことができます。

移動可能で料理に使いやすい

鍋まで持ち運んでお湯を注げるので、料理でお湯を使いたい時に便利です。高速で給湯できる長所も活きてきます。

安価

安い製品だと2000円台からあります。保温や温度調節機能を持つ高い製品は1万円を超えますが、総じて電気ポットよりも安価で手に入ります。

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電気ポットのメリット

いつでもすぐに給湯できる

お湯が沸いた状態をキープするので、「あ、お湯を使いたい」と思ったら待ち時間無しですぐに使えます。会社などで来客にすぐにお茶を出したい時などに適しています。

多機能な製品が多い

カルキ脱臭、保温、保温タイマー、3分アラームなど、たくさんの機能を備えている製品が多いです。

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電気ケトルと電気ポットの電気代の差、どっちが安い?

それぞれの電気代

電気ケトル

140 ml, 1回あたり約0.6円。140 mlなら約1分で沸きます。

2.2~3.0 Lの電気ポット1

年間5900円~8200円。1日あたり約17円~22円。

大人数=電気ポット、少人数=電気ケトル

容量や使い方にもよるので一概には言えませんが、大人数、あるいは頻繁に使用する場合なら電気ポットのほうが電気代がお得です。お爺ちゃんお婆ちゃんから孫までいる拡大家族など大人数の家庭、会社の給湯室などには電気ポットが適しています。

一方、電気ケトルは1人~3人暮らし、滅多にお湯を使わないという核家族のような家庭に向いています。

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電気ケトルの選び方

容量で選ぶ

電気ケトルは大抵600 ml~1200 ml(1.2 L)です。
大きくても1.5 Lくらいです。 手に持って注ぐ仕様なので、恐らく「それ以上大きくても重くて持てないでしょ」ということなんでしょう。
また、それ以上の量が必要なら、電気ポットを買ったほうがいいでしょう。

注ぎ口の形状で選ぶ

ティファールなどの電気ケトルは短い注ぎ口が上部にあります。太いお湯を出せるので、短時間で給湯できますから、料理にも使えます。

一方、バルミューダというメーカーなどからはコーヒーポットのような電気ケトルも発売しています。
底から立ち上がった細いノズルを持っていて、細いお湯を微調整して出すことができます。なので、沸かしたお湯をそのままコーヒーのドリップに使えてるので一台二役になります。

温度調節、保温機能などの追加機能で選ぶ

電気ケトルの長所は高いワット数で短時間で加熱できる点ですが、あっという間に沸くので温度を微調整できないのが短所とも言えます。従来品だと、5℃刻みどころか10℃刻みですら温度管理は難しいです。

でも最近の電気ケトルはかなり進化してきていて、1℃刻みで微調整できる製品もあります。

一旦100℃まで沸かしてから水を足したり放置して冷ますことで希望の温度にすることは可能っちゃ可能ですが、水の温度は季節によって変わりますし、放置して冷ますのは時間も電気代もエネルギーも勿体無いと思うんです。

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デザイン性で選ぶ

電気ポットは誰もイメージするような製品がほとんどです。機能重視で、お世辞にも「おしゃれだ!」と言える製品は少ないです。

でも電気ケトルは色んな形状、色んな色の製品があります。デザイン性に富んでいるので、お客さんが来た時に出しっぱなしでも恥ずかしくないし、インテリアとしても映えます。

価格で選ぶ

保温や温度調節が可能な高級機は1万円以上します。
でも安いのだと3000円くらいで購入できます。

電気ポットの選び方

電気代、ランニングコストで選ぶ

電気ポットのランニングコストは馬鹿になりません。本体が安い製品は電気代が高く、10年で12万円を超えます。保温性能や省エネルギー性の高い製品なら4万円台に抑えることも可能です。10年で8万円も差がつくって大きすぎやしませんか?その浮いたお金で高級掃除機とかエアコンを買うことができます。

電気ポットは常に使うことが前提にありますから、電気代節約の寄与度が大きい製品です。省エネの製品を買う方がトータルでは絶対にお得です。

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容量で選ぶ

電気ケトルとは違い、持ち上げる必要がないため、2~5 Lの大容量の製品が多いです。
3~4人家族なら2~3 Lでも事足りるでしょう。会社・職場で使うなら4 L以上のほうが安心できます。

価格で選ぶ

電気ポットは平均だと3 Lで7000円前後のが多いように思います。高級機だと4 Lクラスで15000円くらいのがあります。

でも一番安いのは2 Lクラスで5000円くらいでも入手可能です。

電気ケトルの気になる点

コードの巻き付け機能があるけど、磁場は大丈夫?

ここはちょっと余談です。

電気ケトルの多くは、底部に電源コードを巻きつけることで長さ調整ができます。でも電源コードを巻きつけるってことは磁界ができるじゃないですか?(コイルの原理)

例えば、掃除の電源コードは黄色いテープが出るまで出して使うように注意書きがあります。

掃除機の赤いテープの意味

これ以上コードは出ません、これ以上引っ張ると断線する恐れがありますという印

掃除機の黄色いテープの意味

少なくともここまではコードを出して使って下さいという印

なぜコードを出し切って使う必要があるかというと、メーカー曰く「モーターと近い場所に電源コードがあると熱がこもって火災の原因になるから」だそう。

でもそれとは別に、電源コードを巻き付けたまま通電すると磁界(磁場)が発生するのも良くないと思うんですよね。多くの家電の説明書に「機器に磁石などを近づけないでください」という注意書きもあるように、磁界は機器に悪影響を与える恐れがあります。

この疑問についてはネットを調べても何も出てきませんでした。多くで製品化されているということはそういう点をクリアしていると考えるしかないのかもしれませんが、気になる方は底部で電源コードをまとめずに使ってみてはどうでしょうか?少なくとも私ならそうします。

出典、参考資料