空調服、ベルトファン、空調リュックで暑い夏を乗り切ろう!
「ベルトファン」や「空調服」、「空調リュック」ってご存知ですか?身体と衣服の隙間に扇風機で空気を送る装置や服のこと。これさえあれば、夏場の暑い外出先でも涼しく快適に過ごすことができます。自分の用途にあった製品を選びましょう!
もくじ
用途
夏場、こういうところで作業をしていると、通風がなくて汗ばみやすい。
- 地下工事現場
- 屋根裏、天井裏での工事
- 厨房
- 農作業、庭作業
- 野外作業
- 工場内、倉庫内
- 夏祭り、イベントのスタッフ
- コミケ(コミックマーケット)
服をパタパタすると手が塞がるし、疲れます。しかもみっともない。なので「ベルトファン」や「空調服」を積極的に活用しましょう。
空調服
- 空調服
服と扇風機が一体になったタイプ。
主にナイロン製の上着に小型の扇風機を取り付けた一体型の衣服。服はUVカット機能を備えている製品もある。「エアコン服」と称する製品もあるが、出てくるのはただの風。(部屋のエアコンのように冷却された風が出ると誤解する人がいるかもしれない)
長袖タイプや袖のないベストタイプがある。
主な用途
- トンネル工事など、地下工事現場
- 農家の畑作業、舗装業など、炎天下での作業現場
など、据え置き型の扇風機やエアコンなどの空調システムを設置できない場所で、作業員が着用するのに適しています。見た目がダサかろうが、とにかく身体を冷却することを重視している製品です。
空調服の開発者
開発者は市ヶ谷弘司氏。
- 市ヶ谷弘司
株式会社セフト研究所社長、株式会社空調服会長。ソニーの元社員。
彼はソニーを退職後、1998年に東南アジアを旅する中で今はクーラーを使っていない発展途上の国の人たちが将来、日本人のようにクーラーを常用するようになったら、エネルギー危機が起きる
と考え、6年かけて空調服を開発しました。1
- 1998年5月:開発開始
- 1999年:0号機(水冷式)
- 2001年:空調服1号機(汗の気化熱を利用)
- 2004年4月:製品化
空調服のデメリット
ナイロン製の衣服の素材や構造上、バッテリーが切れると普通の服よりもムレやすく、暑くなりやすい。
超絶ダサい服が多くて、ファッション性に欠ける。(例えばお食事処などにとてもじゃないが入れない)
お店に入るために脱着するにしてもかさばる。
服に小型扇風機が直接くっついているので、重さを感じやすい。
空調服のメリット
服まで専用に設計されているので、上半身全体を万遍なく通風させることができる。
腹部や腰部の周辺にファンがついている製品が多く、送風効率・冷却効率がすごく高い。
電池交換可能な製品が多く、長時間連続使用に向いている。
空調服の名称はメーカーにより異なる
名前はメーカーなどによってかなり異なります。
- ファン付きウェアベスト
- ファンジャケット
- 扇風機ジャケット
- エアコン服
- 冷風服
英語圏での名称
英語表記では次の表現が見られます。
- Air conditioned clothes
- clothes cooling (micro) system
- clothes cooling fan
ベルトファン
- エア・ベルト・ファン
ファンの付いた装置をズボンの腰やベルトに装着して、服の裾から内部に外気を送り込む方式。
用途
小型で目立たないことから、空調服よりも幅広い用途に使うことができます。
- 釣り場
- バーベキュー
- 登山
- 普段のお出かけ
空調服は冷却効率が高いので工事現場に適していますが、制服の上から着るわけにもいきませんし、作業上の安全確保や制服規則に抵触することがあります。でもベルトファンなら従来の会社制服のまま使えますし、目立たないので工事現場以外でも手軽に使いやすいのが特徴です。
ベルトファンの名称
日本では多くの製品が次の名前で市場に出回っています。
- エアー・ベルト・ファン
- ベルト・ファン
- 腰掛け扇風機
ベルトファンの英語圏の名称
英語表記では次の表現が見られます。
- Mobile air conditioning (small) fan
ベルトファンのデメリット
一方向からしか送風できないため、空調服よりかは冷却効率が低い。
服の裾から空気を送り込むため、シャツをズボンにイン出来ない。
腰につけた装置に裾をかぶせるので、そこだけ膨む。局所的にファッション性が悪い。
電池交換不可な製品が多く、長時間連続使用に向いていない。(4時間程度のものが多い)
ベルトファンのメリット
衣服全体が制限を受けるわけではないのでファッションの自由度は高い。ただしワンピースのような服を着用している時は使いにくい。(オーバーオールなら使える)
簡単に脱着できるので、家族で使いまわしたり、使用中に他人に貸すことも可能。
小型でかさばりにくい。
空調リュック
- 空調リュック
自前のリュックと背中の間に挟み込み、その隙間に空気を送り込むことで蒸れを防ぐシート状の装置。
用途
例えば夏場の登山、ハイキング、旅行、コミケ(コミックマーケット)でリュックが必要な場合、リュックと背中の間に風を送ることで、汗ムレや熱中症を抑制することができます。
空調リュックの名称
日本語では次の表現が見られます。
- 空調リュック
- 空調付バックパック
英語圏での名称
英語表記では次の表現が見られます。
- Air conditioning backpack
空調リュックのデメリット
基本的にリュックに取り付けて使用する製品なので、リュック使用時しか使えない。
リュックと背中の間に空気を送ること主眼にしているため、腹部などはほぼ送風効果が得られない。
構造上、送風効率が悪い。
空調リュックのメリット
リュックと一体化させるので、衣服のファッション性を維持しやすい。
腰に直接つけたりするわけではないので、重さを感じにくい。
リュック有りきなので、単3充電池、モバイルバッテリー、どちらもしても予備バッテリーを携行しやすい。
電池交換可能な製品が多く、長時間連続使用に向いている。
例えばベルトファン+予備バッテリーをリュックに入れて行動しようとすると背中が蒸れやすくなってしまいますが、空調リュック+予備バッテリーなら背中が蒸れにくくなります。そもそもベルトファンは電池交換できない製品が多いので長時間の連続使用には不向きです。
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