Davinci Resolveでの8K60p映像編集用CPUオススメ2選

2022年2月8日

8K60pの映像は、単純計算で4K30pの8倍くらいの重さがあります。じゃあどんなCPUにすべき?

そもそも「Davinci Resolveに必要なCPUってどんなの?」とか、「Davinci ResolveでのCPUの役割って何?」みたいな疑問点は下記リンクで紹介しています。

AMD Ryzen Threadripper 3970X

AMD Ryzen Threadripper 3970X

AMDの公式ページ。

各CPUの性能差
CPU Core / Thread マルチスレッドスコア シングルスレッドスコア
Ryzen Threadripper 3970X 32C / 64T 64011 2697
Ryzen 9 5950X 16C / 32T 46167 3499
Ryzen 9 5900X 12C / 24T 39467 3495
Core i9-12900KF 16C / 24T 40578 4244

CINEBENCHも7秒で終わるエグさ

この速さはまじでやばい。思わず笑っちゃいました。私のPCだと数分掛かってるんですけど・・・。

こんな高性能が本当に必要か

3900Xとかでいいんじゃないの?と思う人もいるでしょう?でも8K映像だと、3900Xですら8 fpsに落ち込むこともあるんですよ。しかもずっとCPU稼働率が100%に張り付いています。

ちなみに、私のPC(Xeon E5-2697V2 + GTX1660Super)だと再生した瞬間にVRAM不足でエラー落ちします。コマ送りでさえもっさりした動作で、落ちることもあります。

Davinci Resolveには軽量化するための手法がいくつかあるのでそれを使う手もあります。

  • プロキシ再生を1/4に設定する(解像度を下げる再生)
  • 最適化メディアを作成する(軽量なデータに置き換える)

でもこれは仕方なく使う方法に過ぎません。
やっぱり8Kを扱うなら、最低でもフッテージをそのまま再生できるスペックくらいは必要です。そうじゃないとネイティブエンコードでとんでもない時間が掛かったり、書き出す前のチェックが出来ませんからね。

メモ

RyzenとDavinci Resolveの組み合わせの場合、例え多コアであったとしても4KやFHDではすべてのコアが働かない事象が確認されています。例えば3900Xでは、タイムラインの再生時に半分以上のコアが遊んでたりします。(これはCCX(Core Conplex)の話とは別に、わざとコアの負担を片寄らせている設計の可能性もある。ちなみに私のPCのXeon E5-2697V2では全てのコアが均一に近い形で動作する)

でも8K以上の画質やエンコード時はスレッドが全て機能するので持ち腐れになることはありませんし、多コア他スレッドのCPUのほうが圧倒的に有利です。

Threadripper 3990Xはダメなの?

3970Xの上位にはThreadripper 3990Xもありますけど、この2つだったら3970Xのほうがいい。理由は下の動画にあります。(18分45秒から)

  • 18分45秒から:書き出し速度の比較
  • 28分00秒から:書き出し中のコアの動作確認

3970Xに比べて、3990Xだと逆に遅くなっちゃうみたいなんですよね。ソフトウェアがもっとCPUを使うようにアップデートされれば3990Xのほうが速くなる可能性もありますけど、すぐにそうなる保証もありませんから、3970Xのほうが断然おすすめだと言えます。

Intel Core i9-12900KF

Intel® Core™ i9-12900KF Processor 30M Cache, up to 5.20 GHz

Intelの公式ページ。

これは4K映像編集に使えるとしても紹介したCPUですが8Kでも使えます。ただし先に結論を言うと、「不足なく使えるか」と問われると「工夫が必要」。

PCIE gen5にも対応

Ryzen gen3でもPCIE gen4までしか対応していませんが、IntelはGen5にも対応。すぐにどうこう恩恵があるわけではありませんが、長年使用するなら将来性は確保できます。

4K、8K、12K再生時の各負荷とタスクマネージャー

下の動画は12900KFではなく12900Kですが、参考までに↓

  • タイムライン解像度:4K
  • タイムラインプロキシモード:OFF

  • 4K:3分49秒から(4k 30FPS 10bit 4.2.2 h.264)
  • 8K:15分16秒から(8k RED RAW)
  • 12K:16分10秒から(12k Braw [Blackmagic Raw])

各解像度での動作の印象をまとめました。↓

4K24p

4K24pだと再生直後の負荷のスパイクが50%ほどに見えますが、Pコア(重い処理を担うコア)は半分以上は遊んでいるのでまだ余力があります。

4K60p

4K60pでもスパイク時は60%ほどで、グラフィックボード(RTX3090)よりも余力があります。動画素材はSony α7S3による422の8bitと10bitですが、24pでも60pでもそこまで大差がないように見えます。

8K24p

不思議なことに、同じRED RAWでも5Kや6Kでは重いのに、8Kや12Kのほうがまだ軽いんですよね。シークバーも辛うじて追従しています。タイムライン解像度は4Kなので、その整数倍ではない中途半端な解像度だと処理が重くなっちゃうんでしょうか。

この動画では8Kでも「CPUが十分に活用されていなくてまだ余裕がある」と言っていますが、そのほとんどはEコア(主にバックグラウンド処理を担う高効率低性能なコア)なので、実質的には8Kであっぷあっぷ状態です。動画でも、「8KならPremiere Proのほうが動作が軽いのでおすすめ」と言っています。

なので、8K映像+ノードを使うとなると、最適化メディアの生成やタイムラインプロキシモードに頼らざるを得なくなるでしょうね。しかもゴリゴリの編集には耐えられそうにはないので、色々と制約が付きそうです。
冒頭で言った「工夫が必要」というのはこういう意味です。

KとKFの違いはiGPUの有無

  • 12900K(iGPU有り)
  • 12900KF(iGPU無し)

高性能グラボを積んでCPUをオーバークロックする場合、iGPUが足かせになる場合もあるので、KFを推したい。

KFは自作erとかに好かれるタイプです。ちなみにRyzenも語尾がXのシリーズは内蔵GPUは非搭載です。(語尾がGの場合は内蔵有り)

iGPUのせいでDavinci Resolveが動かない?

海外のフォーラムなんか見てみると、「Davinci Resolveが動かないのは多分iGPUのドライバーのバージョンのせい、ドライバー更新したら動いた」と報告する人も見かけました。

この辺はソフトの修正でどうこうで解決できそうなことなので、あんまりあーだこーだと言いたくはないんですが、「避けた方が無難そうだな」と感じたので紹介しておきます。

あと、デリバーの時にネイティブ指定だったらiGPUがあるほうが何か効率良くなりそうな印象もあるんですけど、どれくらいなのか未知数ですし、上記のトラブルとか編集時のスペックを優先するならKFの方がトータルで無難なんじゃないかな?と思います。2
ということでコスパ重視の観点では12900KFを推したい。

そもそも「Davinci Resolveに必要なCPUってどんなの?」とか、「Davinci ResolveでのCPUの役割って何?」みたいな疑問点は下記リンクで紹介しています。